No.112~初NPC作成
さて、十連ガチャを235回引いた事で大抵のパーツは集まり、種族も集まった。
という事で早速NPCを作っていく。
先ずは性別を選ぶ。
(最初だから女で良いか)
女を選択するとホログラムが投影され、デフォルトのキャラが映る。
続いて種族の選択だ。
人間からエルフ、獣人と変えていくとホログラムに映るキャラが変化していく、エルフを選べば耳が、獣人を選べば獣耳と尻尾が、そして魔族を選ぶと頭に角が生える。
魔族はプレイヤーでもなることの出来ない種族で、レア種族という事だけ有って魔法系のステータスはエルフと同等、そして物理系のステータスは人間と同じ位の成長する。
普通は物理系のステータスが上がりやすい種族は魔法系のステータスが上がりにくい。
つまり魔族は人間がエルフ位魔法系ステータスが上がりやすくなった感じのステータスになる。
獣人の場合は犬や猫、狼等、獣人の中でも種類を選ぶのだが、魔族の場合は角を変更する事ができる。
創作物で見る悪魔の様な角が何種類も有り、それから1つ選ぶ。
俺が選んだのは丸みを帯びた角だ。
続いて顔のパーツ選択を開始する。
そして
「完成だ」
身長は156㎝、髪の色は水色、顔ははっきり言って美少女にした。
イメージは怠惰の悪魔ベルフェゴール。
常に眠そうにしていて、自分の睡眠を邪魔する者には容赦しない。
だが仲間思いであり、仲間が困っている所をみたら助ける一面も有る。
一人称は私、口癖は「眠い」である。
めんどくさがりであり、大抵の事は仲間に押し付けようとする。
その場合、身長が低めの為、相手の目を見るとなると必然的に上目遣いになる。
上目遣いに加え「お願い…」と小さい声で頼まれた暁には断るという選択肢を考えさせない程のインパクトを持つ。
といった感じだ。
名前は藍、そしてキャラメイクを終え、決定ボタンを押すと目の前に藍が現れる。
うん、ホログラムに映っていたのと同じだな。
身長を156㎝に設定したため、175㎝の俺から見ると大分小さい、大体ヘルより少しだけ大きい位だ。
早速ストレージから武芸百般と全属性魔法のスキルスクロールを取り出し、藍に使用する。
すると藍のスキルに2つのスキルが追加される。
藍のステータスはレベルが1なのでHPとMP以外は2桁、大体魔法系が20前後、物理系が15前後位だ。
俺は藍に初期ステータスでもモンスターにある程度のダメージを与えられる様に反動低下、命中補正、威力増大の追加効果が付いている銃と、物理、魔法耐性が付いているオリハルコン装備、魔法耐性が付いているローブを装備させ
、新しく分身を1体作り出し、藍のレベリングに行かせる。
俺の分身が付いている以上現状のモンスターでは二人を倒すことは出来ないだろう。
NPCの戦闘はプレイヤーの指示のもとに行われる。
プレイヤーが居ない場合、つまりギルドハウスに攻めてきたプレイヤーと戦う場合はオートバトルモードで戦闘する。
オートバトルモードはプレイヤーと戦っていた時の情報を元に戦闘を行うので、様々な状況に備える為の戦闘を行い、NPCの戦闘データを集める事も重要になってくる。
分身には、藍のMPがある時は魔法を撃たせ、MPが切れたら銃でモンスターを攻撃をさせ、分身自体は藍に攻撃が当たらない様にタンクの役割をする様にした。
分身と藍を見送った俺は生産室に転移をする。
藍の専用装備を作る為だ。
今はストレージから適当に選んだ装備をさせているが、今から作るのは藍の設定に合った装備だ。
という訳で早速作っていく。
先ずは武器だな。
藍の常に眠そうにしているという設定考えた時から大体のイメージは浮かんでいる。
素材はフェニの羽、そして肌触りが良くなる様にシルクを使って作る。
そう、俺が藍の武器として作るアイテムは枕だ。
という訳で出来た枕がこれだ。
不死鳥の枕
製作者ユウヤ
・攻撃時睡眠効果
・HP、MP自動回復
・炎ダメージ無効
・ぶっ飛ばし効果
不死鳥の羽がふんだんに使われた枕。
不死鳥の羽を包んでいるのは最高級のシルク、それにより肌触り、寝心地共に最高の枕となった。
攻撃力は無いがこの枕で叩かれると一瞬の幸福感と共に眠りに落ちる。
つまり、枕としては最高の機能を持ちつつ、攻撃をしたら相手を強制的に眠らせるという事だな。
流石にある程度Mndが高かったら効かないんだろうが持っているだけて藍の主な攻撃手段である魔法を撃つためのMPが自動回復するという素晴らしい武器だ。
続いて作った装備ははっきり言ってパジャマとして使える服だな。
淡い緑色の服で、物理、魔法共に耐性がついており、服を着ている者に最適な温度調節が施される。
これを来ていれば火山でも快適に眠る事ができる1品だ。
まぁあれだな、作ったは良いがこんな装備で敵の前に出たらこいつ戦う気があるのか?って思われそうな装備だな。
まぁ良いか、それじゃあ藍達が帰ってくるまでに他にもアイテムを作っておくか。