No.103~ギルド対抗戦3
ユウヤさんと別れた私は早速行動を開始した。
私は余り有名じゃ無いギルドを中心に狙っていく事にした。
大手のギルドはユウヤさんとヘルがやってくれるだろうしね。
でもヘルは良いな~ユウヤさんと一緒に行動出来るなんて…そりゃあユウヤさんが大勢のプレイヤーに目立つ行動をして注目を集めている間にヘルが隠密で旗を取るのが効率良いって分かるけど…それにしたってもう少し声を掛けてくれても良いのに。
まぁ良いですけど、私は皆の為に旗を集めて、そしたらユウヤさん、誉めてくれるかな…
シュウはユウヤに撫でられている所を想像してえへへ、とはにかんでいる。
それでも歩みは止めない、もうすぐ1つ目のギルド、『リア充爆発し隊』というギルドのハウスに近づく。
ギルドハウスの近くに行くと1人のプレイヤーが監視をしているのが見える。
(見たところ監視はあのプレイヤーだけみたいですね、それなら)
私は魔力を練って私から離れた所から魔法を放つ。
「敵襲!敵襲だ!早く人をこっちに回せ!」
その声と共に数人のプレイヤーが出てくる。
なにかを話し合った結果7人の内の4人が爆発元に向かっていった。
私は気配を消しつつギルドハウスの近くで待機している残りの3人に攻撃をする。
二人は魔法で、1人は刀で後ろから心臓を1突き。
「ぐっ、」
「なん…だと、」
「まさか、この俺が…」
3人のHPゲージはぐんぐんと減っていき遂に消失、プレイヤーはその場からポリゴンになり教会に強制的に転移する。
私はユウヤさんに渡されていた封印符を入り口に貼る。
封印符の効果によって入り口にバリアが張られる。
この封印符は一定のダメージを与えないと壊れないという代物で時間稼ぎにはもってこいのアイテムなんです。
私はプレイヤーが入ってくる心配が無くなった他のギルドハウス内で楽々旗を探すことが出来ました。
私は旗を回収した後、入り口に向かうと爆発した所を確認しに行っていたプレイヤーがバリアに攻撃をしている所でした。
そのプレイヤーは私の顔を見てボーッとしていたので魔法を後ろから当てて攻撃をする。
さて、一度ギルドに戻って旗を飾ってきますかね。
私はマップを確認して他のギルドハウスの場所を確認しながらギルドハウスに向かって歩き出す。
こんにちは、シフォンです。
私はこの前、困っている所をレン様に助けていただき、そしてレン様の所属しているギルドに入れてもらいました。
ギルドマスターのユウヤ様、ヘル様やシュウ様、ユウ様、もちろんレン様も新入りの私に優しく接してくれました。
それに…皆様私がレン様にこ、恋心を抱いている事に気づいているみたいで、私とレン様が一緒に行動出来る様にしてくれています。
私も皆さんの期待に答え、レン様を射止める為に、日々精進するのみです。
それにしてもユウヤ様はたいそうおもてになるみたいでヘル様とシュウ様にお慕いされている様ですがユウヤ様は気づいてないお様子…これは私もお二人をサポートするべきでしょうか。
それは後々考えるとして今回私は皆様にレン様と行動して、サポートしてくれ、と頼まれました。
なので初心者な私ですけど、出来るだけレン様のサポートをできる様に頑張ります。
「おい、早速行くぞ!」
「はい!今行きます!」
それではレン様によばれたので直ぐに向かいます。
レン様に聞いたところ最初は『ロンリーイーグル』というギルドを襲撃すると聞きました。
このギルドはこのゲームの情報を共有する事ができるサイトでユウヤ様達の事をたいしたことが無いと言っていたらしいのです、レン様はそう言うギルドを中心に狙っていくらしいです。
情にお厚いレン様…素敵です。
レン様によると目的のギルドは草原の端にギルドを建てている様でマップを見ながら歩いていると意外と大きいギルドを発見しました。
成る程…これだけのギルドハウスを作れるとなると大手のギルドのプレイヤーを相手にしても大丈夫だと考えたのでしょう。
ですがレン様の手に掛かればものの数分でプレイヤーを倒し、旗を回収する事ができました。
「シフォン、バフ、ありがとな」
レン様がお礼を言ってくださいました、嬉しいです!
「いえ、ですがレン様ならお一人でも、それに比べて私は…」
レン様は誉めてくださいましたが、私はまだまだレン様をサポートできる程強くありません。
「シフォン、お前はちゃんと俺のサポートを出来てるぞ、だって…応援してくれる人が居るだけで力は出るもんだぜ」
落ち込んでいた私の頭に手をポンッと置いてレン様は眩しい程の笑顔でそう言ってくれました。
「じゃあ旗も回収したし、一回ギルドに戻るぞ」
「っ、はい!」
いつか、私もレン様の隣で一緒に戦える様になりたいです。