『依頼品を描く』――硝子の動物
依頼を募集して描かせていただいく――
ということで、自分では思いつかないことを想像させてもらい、描いてみるのであります。
お借りした作品には硝子の動物たちが登場していて、どれがいいか……と一番印象深い動物、部分、を考える。それで、先に思い浮かんだのが背景の色だったので作ってみました。
灯りの前に置かれた硝子の動物。
作品はホラーだったのですけど、あやしさがありつつも真綿で包まれたような……と言ったら怒られるかもしれませんが、そんな世界にシュッと射し込む危ない感じ――
それを描きたい。
動物は、登場する中から猫を選びました。わかりやすいように真っ黒背景で描いて行きます。
参考に、隣で一緒に寝っ転がっている我が家の飼い猫を見ながら、輪郭や耳の位置、首、などなどを描き込みます。
出来ましたら、硝子なので毛の流れのように中を削りたいのだけれど、なかなか上手く行かず……
やっとでコレであります。
難しいですね、硝子って。お話から想像させもらい、つるんとした硝子ではなくて荒削りのようなものが浮かんだので、やろうと思ったのですが。
ま、形になってくれましたので、描きたくてしょうがなかった目を作って行きます。
…くり抜きます。
そして、青い目だしたので、ビー玉みたいな目が描けたらなぁなんて。以前、飼い猫を描いた要領+αでやってみようと思いま
す。
うちの猫は目が水色で、瞳を中心に花弁のような模様があり、ほやほやしてるんですよね。猫の目って個体それぞれで違うのかしら?
花弁が描けましたら拡大させて細かに削り、あとで背景の光が滲んでくれるよう祈りながら瞳を細く描いて――
ソフト君にて目をテカらせます。
おお、良い感じ。
背景も呼んで……
おお! 自分で自分を褒めてやりたい!笑
しかし、このままではあやしさどころか恩返しにやって来た好青年に見えてしょうがなかったので、背景の色を抑え、雰囲気をかえるために頑張って作ったけども! 輪郭を取っ払ってしまいます。ときには大胆さが必要なのかもしれません…
やってみると、めっちゃいいじゃん!な、ノリノリな気分になりました。
最後に、耳などの形や薄さを修正し、デジタルペンを薄くさせて光を加えたら完成でございます。
『依頼品』
・檸檬絵郎さん作品︰
『二つのホラー話(硝子/ナターシャ)』第二部より
https://ncode.syosetu.com/n4043ev/
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