ナイチンゲール
小学6年生のときだと思う…
『読んだ本から想像して絵を描きましょう』
という授業をやった。
構図は今でも…ちょっと曖昧な部分もありますが覚えている。
私が選んだのは“ナイチンゲール”だった。そこからせっせと描いたのである。……でも、その絵は提出したら、失くされたのか理由もわからずかえって来なかった。
卒業と同時に作ったものをかえされたのだが、絵を保管する画用紙でも楽々入れられる巨大な紙袋には入っていなかった…気づいたときに問い合わせれば良かったんですがね、まあ色々とあって。
だから、余計に覚えているのかもしれません。
その絵の背景が、こんな感じ。
主人公を目立たせるためと、現実への落胆。といいますか、世の中は自分が思っている以上に暗いものである――そこから背景を作り、
手を描いた。
どの場面から思いついたとか、細かいところは忘れてしまったのだが、誰しも助けを求めている――というか、自分がそうしたかったのかもしれない……兎に角、手を描きたい!と思っていた。
次に、その手がどういうものか……
ま、『戦争』から来たんでしょうね。
そして、
地獄があれば天国もある。天国ってわけではないですが、傷付いた人を自ら救い出し、手助けをする――天使。
うーん、羽があったこと、色は白かった…ような。ただ、胸に抱いた傷付いたものを連れて行くのであります。
確か、対になる手を光から出して描いたような気がするのですが、ちょっと大きさを間違えてしまったので省き、苦しみから出た手の他にもいくつか手を描いたと思うんですけどね……自分の記憶のはっきりしないこと…
最後に、手を暗く塗りまして出来上がりです。
『ナイチンゲール』
忘れられない。
自分だけの大事な絵ってありますか?
思い出すと、想像して描くこと、子供の時分でもあれほど一所懸命にやっていたのだと、少し安心するのであります。
お疲れ様でした。




