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300文字の物語  作者: 帆ノ風ヒロ / Honoka Hiro
300文字の物語 〜Third Season〜

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「まだあったんだ」


 実家へ帰省したついでに、

 小さい頃に遊んだ公園へ

 寄ってみた。


 懐かしさと切なさが押し寄せる。


 この場所には

 いくつもの思い出が残っていた。


 色あせてしまった光景に

 寂しさを感じていると、

 目の前を何かが横切った。


 それは一足の靴だ。


 女性もののパンプスが、

 なぜか空を飛んできた。


「ごめんなさい。

 それ、取って頂けませんか?」


 すまなそうな声に顔を向ける。


 公園を囲む垣根の向こうで、

 ひとりの女性が

 ブランコに乗っていた。


 その姿に見とれてしまった。

 一目惚れかと思えたが、

 どこか懐かしい。


「ひょっとして、サヨちゃん?」


「え?」


「覚えてない? シンだよ」


 パンプスを拾って

 幼馴染へ駆け寄る。


 止まっていた時間が動き出す。

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― 新着の感想 ―
[一言] 大人が一人でブランコに乗る時の心境を考えると、もしかすると、サヨちゃんに何かあったのかもしれないと思いました。 シンデレラのお話を連想しました。こんなふうに素敵な人のところへ、靴が連れて行…
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