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300文字の物語  作者: 帆ノ風ヒロ / Honoka Hiro
300文字の物語 〜Third Season〜

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98/136

「またか……」


 僕の言葉へ同調するように、

 テレビに映った司会者も

 苦笑している。


「どうしたの?」


 小気味よい包丁の音に併せて、

 キッチンから彼女の声がした。


「有名な絵画の修復。

 素人に任せて、

 また失敗したらしいよ。

 どうして学習しないのかな?」


 すると彼女は

 小さく笑いを漏らした。


「わざとなんじゃない?」


「どういうこと?」


 彼女を見ると、聖母のような

 慈愛の笑みを浮かべていた。


「たとえ失敗したって、

 何度でもやり直せばいい。

 それを教えてくれているんだと思うわ」


「貴重な芸術品を犠牲にして?」


「だからこそ、

 話題性と言葉の重みが

 増すんじゃない。

 確かに大きな損失だとは思うけど」


 僕の夢も、諦めなければ

 いつかは叶うだろうか。


角掛みなみ様がYou Tubeにて展開されている「サカイメの書架」。

七月の応募作品です。

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― 新着の感想 ―
[一言] 絵画修復失敗のニュースは、何度見ても残念な気持ちになりますね。 これだけ前向きに物事を料理してくれる彼女と一緒なら、どんな困難も乗り越えていけそうです。
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