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300文字の物語  作者: 帆ノ風ヒロ / Honoka Hiro
300文字の物語 〜Third Season〜

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ねこ

「あなたって、猫みたいね」


 彼女の膝枕でまどろんでいると、

 そんな言葉が降ってきた。


 昼下がりのリビング。

 そこへ差し込む日差しと

 同じくらいの柔らかさを(ともな)って。


「気まぐれだけど、

 素っ気ないわけじゃないよ。

 恥ずかしいだけなんだ」


「そういうわりに、膝枕とは大胆ね」


「今日は勇気を出したんだ。

 もうヘトヘトだよ」


「スタミナ、なさ過ぎ」


 君の笑い声は耳に心地いい。


 僕の髪を撫でる細い指先。

 その感触も堪らなく好きだ。


「君のことは好きだよ。

 でも僕は、自分の気持ちを

 正直にさらけ出すのが

 なんだか恥ずかしいんだ」


「変なの。もっと大胆に来てよ」


 僕の顔を覗き込む君。

 その白い喉元に興奮を覚えた。


「そういえば、

 猫って肉食動物だったね」


角掛みなみ様がYou Tubeにて展開されている「サカイメの書架」。

六月の応募作品です。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 最新話読ませていただきました! 解釈もどっちなんだとにやにやしました。 やっぱり大人の会話がいい味しています!とても面白かったです。
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