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300文字の物語  作者: 帆ノ風ヒロ / Honoka Hiro
300文字の物語 〜Third Season〜

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光の差す場所 ~ユニットCUBEができるまで~ 連動企画

「パラレル・ワールド」


 満員電車の中、

 前に立つのはサラリーマン。

 彼が手にしたスマホの画面が

 何気なく目に付いた。


 映し出されているのはTwitter。

 同じアプリを持っているけれど、

 彼の画面に流れているのは

 私の知らない名前ばかり。


 同じ画面なのに

 違う世界と時間が流れている。


 まるでパラレル・ワールドだ。



「創造力の翼」


 好きで始めた仕事のはずが

 無限地獄のような苦痛を伴う


 創造力の翼とて、

 栄養、休息、必要だ


 羽ばたく力をなくした鳥は

 ただ堕ちてゆくだけなのか


 木々の上から

 奏でられる歌がある


 羽ばたく力を持たぬ鳥とて

 美しい声でさえずるだろう


 まだ、やれることはある


 そうして私も

 生きる(すべ)を探すのだ



「鮮やかな彩り」


 楽しいことが始まりそうだと、

 プレゼントの箱を

 開けるような興奮がある


 君はきっと呆れるだろう


 いい歳をした大人のくせに。

 そんな声が聞こえてくるようさ


 でもね。僕は思うんだ。


 好奇心をなくしたら、

 そこで心は枯れ果てる


 向上心という勇気も添えて、

 僕の人生に

 鮮やかな彩りを加えたい



「波紋」


 静寂が覆う水面(みなも)

 そこへ小石を投げ入れる。


 わずかに生じる波紋を眺め、

 誰かに影響を与える

 存在でありたいと願う。


 ほんのひとときで消えるのか。

 共鳴を呼び、

 大きな波紋を起こすのか。


 それは誰にもわからない。


 だからこそ

 私は自らの存在を叫び、

 今日も小石を投げ入れる。


ユニットCUBE結成までの間に、

私がTwitterへ投稿していた140文字の掌編をまとめたものです。


本編に組み込むと冗長になってしまうため、

別作品としてこちらへ掲載させて頂きました。

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― 新着の感想 ―
[一言] 『パラレル・ワールド』 電車の中は、Twitterのタイムラインを眺めている人が本当に多いですよね。同じ場所に居合わせているのに、意識は全く別の空間にあって。不思議な感覚です。 『創造力の…
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