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冷たいあなたと、煩悩を剥き出した僕
読者が急に消えたのは、
23万PVの宣伝効果が
切れてしまっただけなんだね。
急に暑くなったから、
入院でもしたんじゃないかと
心配していたんだ。
安心したよ。
僕を不安にさせないでくれ。
それでもふと思うんだ。
甘いかき氷のように、
230万PVとでも盛っておけば
みんなは満足したのかな。
そうすればあなたは
僕のそばに
いてくれただろうか。
たった一言でいい。
面白かった。
その一言だけでいいから。
あなたは確かにここにいた。
その証を
僕に見せてくれないだろうか。
海の家が閉じるように
喧噪の時は過ぎ去った。
空になった容器には
寂しげに残されたスプーン。
シロップのような
甘い香りだけを仄かに残し、
氷が溶けるように
跡形もなく消えたんだ。
仕事帰りに即興で思いついたので、
とりあえず300文字にしてみました。
ポイントやPVじゃないと割り切っていても
ひとりでも多くの人に
読んで欲しいと思ってしまう。





