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300文字の物語  作者: 帆ノ風ヒロ / Honoka Hiro
300文字の物語 〜Third Season〜

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ともだち 〜同級生編〜

 高校時代の同級生が

 テレビに出るほどの

 有名人になっていると知った。


「俺、あいつと友達なんだぜ」


 得意になって自慢すると、

 女性社員たちは黄色い声を上げ、

 途端に色めき立った。


 気分が良い。

 まるで自分が有名人になったようだ。


「彼って、どんな食べ物が好きなの?」


「彼の趣味ってなぁに?」


「あの人、彼女とかいるのかな?」


 質問攻めに遭いながら

 途端にわからなくなった。


 あいつと俺は、ただの同級生。

 同じクラスだったけれど、

 特別、親しかったわけでもない。


 これは友達と呼べるのだろうか。


 不意に、目の前へ

 境界線が引かれた気がした。


 線の内側は友達。

 線の外側は知り合い。

 

 きっと俺は、

 線の内側には入れない。


 友達の定義とはなんだろうか。

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― 新着の感想 ―
[一言] 有名人の同級生。自慢すると、最初は嬉しいけれど、急に虚しくなる瞬間がありますね。 誰も自分に色めき立っているわけではないからという点ではなく、実は相手をよく知らないことや、相手と同じ立ち位…
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