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300文字の物語  作者: 帆ノ風ヒロ / Honoka Hiro
300文字の物語 〜Third Season〜

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ともだち 〜遊び編〜

 鬼ごっこ かげ鬼 いろ鬼 こおり鬼


 凱旋(がいせん) 泥警 かくれんぼ


 あの頃は、

 物がなくても遊びに溢れていた。


 誰かが集まるだけで、

 交流が生まれたんだ。


「いれて〜」


 たとえ知らない相手でも、

 一声かければもう仲間。


 おとこのこ、おんなのこ、

 年齢だっていとわない。


「あの頃は良かったな……」


 公園にやってきた息子と

 大きな砂山を作る。


 それでも不意に、意識が逸れた。


 我が子の姿も目を逸らし、

 スマホに夢中な余所(よそ)の親。

 つい、軽蔑の視線が向いてしまう。


 友達作りが苦手になったのは

 いつからだろう。


 先輩、後輩。

 同期、同僚。

 上司、部下。


 しがらみばかりが増えてゆき、

 生きることが窮屈になった。


 そう考えると、

 電子の世界へ友達を求める気持ちも

 わかる気がした。


角掛みなみ様がYou Tubeにて展開されている「サカイメの書架」。

四月の応募作品です。

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― 新着の感想 ―
[一言] 子供が遊んでいる間、スマホに夢中になっている親御さんを見ると、複雑な気持ちになりますね。 軽蔑の視線が少しの共感に変わる所が、印象深かったです。のびのびと自分らしくいられる場所を、誰しも探…
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