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300文字の物語  作者: 帆ノ風ヒロ / Honoka Hiro
300文字の物語 〜Third Season〜

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青空

守時(もりとき)、どうした?」


 オフィスに戻った愛澤(あいざわ)は、

 机へ伏せる部下の姿に、

 いぶかしげな顔を見せた。


「課長、聞いてくださいよ。

 音和建設、また契約とれませんでした」


「そうか。

 おまえの企画、

 悪くないと思ったんだけどな」


 守時は勢いよく体を起こした。


「ですよね? いけると思ったのに」


「今回は縁がなかったと思うしかないさ」


「でも、悔しいです」


 今にも泣き出しそうな守時の顔。


 それを見た愛澤は

 意味深な笑みを浮かべた。


「それでいいんだ。

 悔しいって気持ちがあれば、

 次へ繋がるエネルギーになる。

 当たって砕けろ。

 まずは動くことが大事なんだ」


「もう、何度も砕けてますけど」


 ふたりの笑いが響く。

 窓の外には

 抜けるような青空が広がっていた。

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― 新着の感想 ―
[良い点] >ふたりの笑いが響く。 >窓の外には >抜けるような青空が広がっていた。  砕けた後⇒抜ける という  言葉のつなぎ合わせが良いです。  また、笑い声が響くの後に青空を持ってくることで、…
[一言] 駆さんと相澤課長のコンビ、懐かしいです。感激のあまり、暫く感想が纏まらなくて困りました。 『不協和音の三重奏』以前の出来事のような気もしましたが、いつの出来事と捉えるかによって、言葉の意味…
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