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300文字の物語  作者: 帆ノ風ヒロ / Honoka Hiro
300文字の物語 〜Third Season〜

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78/136

お菓子作り


 彼女から渡された

 手作りのチョコレート。


 期待に胸が膨らむ。


 貰ったばかりのそれを一粒、

 奥歯でそっと噛み砕く。


 微かに感じる違和感。

 いや、既視感とでもいうべきか。


「この味、知ってる気がする」


「気付いちゃった?」


 可愛らしく微笑み、

 舌先を覗かせる彼女。


「料理は大嫌いっていう君が、

 お菓子作りに挑戦って聞いて、

 凄いなぁって関心してたのに」


「使ってるのは既製品だけど、

 この努力を褒めてよ。

 真心を込めて頑張ったのに」


「ありがとう。そう考えると、

 確かに奇跡だね」


「奇跡って、酷くない?」


「ごめん、ごめん。

 でも、君の話を聞いた時、

 おかしいと思ったんだ。

 お菓子だけに」


「私、料理の腕を磨くから、

 あなたは笑いのセンスを磨いて」


角掛みなみ様がYou Tubeにて展開されている「サカイメの書架」。

十二月の応募作品です。

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