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300文字の物語  作者: 帆ノ風ヒロ / Honoka Hiro
300文字の物語 〜Third Season〜

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ゲレンデ


「待ちなさいよ!」


 何やら後ろが騒がしい。


 それを無視して、

 純白の景色へ集中した。


 ようやく取った有給だ。

 スノボをとことん楽しむぞ。


「だから待ちなさいってば!」


 気分を害され、

 ちらりと背後を振り返る。


 目に飛び込んだのは鮮やかな赤。


 驚きでバランスを崩し、

 俺はそのまま転倒していた。


 盛大に舞う粉雪は、

 祝福の紙吹雪のようだ。


「大丈夫?」


 赤い人影が見事な滑りで停まる。


「私の帽子、あなたのウェアに引っ掛かっちゃって。

 ずっと呼んでたんだよ」


 女性は俺の背中をまさぐり、

 赤い帽子を手に取った。


「ごめん。仕事に戻らなくちゃ」


 ゲレンデには似つかわしくない、

 サンタ姿の美女に見とれてしまった。


 これもゲレンデマジックと呼ぶのかな。


角掛みなみ様がYou Tubeにて展開されている「サカイメの書架」。

十一月の応募作品です。

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― 新着の感想 ―
[一言] 白銀の世界が見せてくれた、幸せいっぱいのマジックですね。 「俺」が転倒したとき、新雪が「ぼふっ」と音を立て、ミラクルな展開が嬉しくて、「やったー!」と思ってしまった私にも、祝福の紙吹雪が降…
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