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300文字の物語  作者: 帆ノ風ヒロ / Honoka Hiro
300文字の物語 〜Second Season〜

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75/136

カウントダウン


 デジタル時計の数字が

 じわりじわりと減ってゆく。

 死へのカウントダウンが始まった。


「300秒の命か」


 その反対では電動シャッターが下降。

 俺の存在は外界から完全に遮断された。


 閉める役が必要とはいえ、

 こんな所に一人きり。


「なんとも寂しい最後だな」


 操作スイッチから手を離し、壁にもたれる。

 撃たれた脇腹が疼いた。


 もうすぐ定年だってのに

 最後にババを引かされた。


「退職金は、極楽浄土で手を打つか」


 苦笑を漏らし、胸ポケットを漁る。

 確か煙草があったはず。


 あぁ、線香みてぇだな。


 煙を眺めていたら、

 女房の顔が浮かんだ。


 最後に一言、詫びとくか。


 携帯から家の番号を押す。

 コール音の後で、聞き慣れた声。

 口を開いたその時、光が弾けた。


角掛みなみ様がYou Tubeにて展開されている「サカイメの書架」。

十月の応募作品です。

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