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300文字の物語  作者: 帆ノ風ヒロ / Honoka Hiro
300文字の物語 〜Second Season〜

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僕はあと何度


 さようならという言葉。


 もの悲しさを感じてしまうのは

 僕だけだろうか。


 さようならと返してしまえば、

 なんだか二度と

 会えないような気がして。


 だから僕は、

 「じゃあ、またね」と答える。


 次への期待を匂わせる

 淡いときめきを込めて。


 愛犬が亡くなった時もそうだった。


 硬直して、冷たくなった体を撫でるも、

 それを受け入れたくなかった。

 さようならとは

 決して言いたくなかった。


「しばらく寂しい想いをさせるけど、

 必ず迎えにいくから。またね」


 かろうじて紡いだその言葉。


 約束を果たすのは

 まだまだ先になるだろう。

 僕にはまだ、

 やるべきことが残っている。


 これからも

 出会いと別れは訪れる。

 僕はあと何度、

 「じゃあ、またね」と口にするのだろう。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 「僕はあと何度、」が情緒にあふれていて素敵なラストですね(๑•ω•๑)  ラストの言葉を活かす構成になっているのも良いです! [気になる点]  淡いときめき、というと何となく主人公は若いイ…
[良い点] 最後にとってもふさわしい作品ですね。 よつ葉も「またね」という言葉が好きです。 未来に繋がる言葉ですもんね。 素敵な作品でした。 [一言] 一年間、楽しく参加させていただきました。 3…
[良い点]  お疲れ様です。 最後は綺麗な感じで終わらせてきましたね。ちなみに、中上も同じように綺麗に終わらせようと思って……あのクオリティでございます。どこでこの差がついたのだ……。情景を詩的に謳う…
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