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300文字の物語  作者: 帆ノ風ヒロ / Honoka Hiro
300文字の物語 〜Second Season〜

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ごはん


「ごはん、きちんと食べてるの?」


 秋のお彼岸に合わせて、

 墓参りのために帰省。


 帰宅日の朝、

 母親の第一声がそれだった。


「大丈夫だって」


 心配をかけたくなくて、

 虚勢を張って

 その言葉をやり過ごす。


 仕事は激務で低賃金。

 睡眠不足に、偏った食事。


「栄養を付けないと、体が保たないわよ」


 全て見透かしたように、

 お袋の味が食卓へ並ぶ。


 嬉しさと懐かしさが込み上げて、

 なぜか視界が滲んで見えた。


「お弁当も作っておいたから。

 帰ったら食べなさい」


 風呂敷に包まれた弁当箱を渡された。


「ありがとう」


 照れくささを誤魔化そうと、

 つい、ぶっきらぼうな態度。


 その晩、包みを開けると、

 弁当箱の他に、紙幣の入った封筒が。


 やはり、あの人には敵わない。


角掛みなみ様が展開されている

「サカイメの書架」にて採用して頂きました。

下記リンクから動画を見ることができます。是非♪

https://www.youtube.com/watch?v=VJ5Jxf2HSmQ

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