表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
300文字の物語  作者: 帆ノ風ヒロ / Honoka Hiro
300文字の物語 〜Second Season〜

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

64/136

まるで怪物を見るような


 ハロウィンだと騒ぎ立て、

 怪物の姿へ扮した

 若者たちが街に溢れている。


「元々は秋の収穫を祝うものだ。

 悪魔払いの意味を含んだ

 宗教的な行事なのに」


 足下でのたうつ様を見ていたら、

 気分が高揚してきた。


「それを勝手に祭りへ仕立て、

 どいつもこいつも馬鹿騒ぎ。

 いい迷惑だと思わないか?」


 私の話に共感してくれたのか、

 足下の男はしきりに頷く。


 だが、私の心には

 不満だけが膨れ上がっている。


 今にもこの体を突き破りそうな、

 押さえようのない怒り。


「ならば、

 どうして君は仮装姿で泥酔している?

 どうして我が家の玄関先で嘔吐した?」


「ごめんなさい。許してください」


 まるで怪物を見るような表情が不快だ。

 それを目掛け、手にした包丁を振るう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろうSNSシェアツール
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ