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300文字の物語  作者: 帆ノ風ヒロ / Honoka Hiro
300文字の物語 〜Second Season〜

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トンネルの怪談「黄色いワンピース」


 トンネルの途中で車を止めて

 クラクションを三回鳴らすと、

 黄色いワンピースを着た

 二十代女性の幽霊が現れる。


 昨年のトンネル崩落事故の後、

 肝試し好きの間でそんな噂が広まった。


 髪の長い女性は左肘から先を失い、

 なくした腕を探しているのだとか。


「ここが現場か」


 献花の置かれた入口で車を止め、

 巨大な口にも思える内部を伺った。


 等間隔に並ぶオレンジ色のライトが、

 人魂のように映る。


「待ってろよ」


 車のギアを入れ替え、アクセルを踏む。


 彼女が旅行に出たのは、

 婚約指輪を贈った一週間後。

 友人とバス旅行へ行くと言い、

 ふたりで撮った画像がスマホへ届いた。


 それが、彼女を写した最後の写真。


 ヒマワリの模様が描かれた、黄色いワンピース。

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