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300文字の物語  作者: 帆ノ風ヒロ / Honoka Hiro
300文字の物語 〜Second Season〜

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ポニーテールのマドンナ


 放課後の校舎を駆ける(ゆたか)


 その背へ追いついたのは親友の(じゅん)だ。


「豊、おまえ本気か?」


「今日こそ、馬場さんに告白するんだ」


 声高(こわだか)に言い放つ豊。

 頭の中には、クラスのマドンナである馬場瞳が、

 とびきりの笑顔を向けてくれている姿しか見えていない。


 瞳は今、部活の練習場にいる。

 その姿を求め、豊はひた走っていた。


「インドア派の豊じゃ釣り合わないって」


「潤に決められたくない」


 豊が体育館へ差し掛かると、前を瞳が歩いていた。

 特徴的なポニーテールを彼が見間違えるはずもない。


「馬場さん」


 豊が瞳の肩へ触れたその時だ。

 驚いた彼女が繰り出したのは後ろ蹴り。


「馬場さんの背後に立つな、って有名なんだけどな」


 潤の嘆きは風に吹き流された。

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