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300文字の物語  作者: 帆ノ風ヒロ / Honoka Hiro
300文字の物語 〜Second Season〜

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54/136

夏祭り


 焼きそば

 イカ焼き

 チョコバナナ。


 わたがし

 フラッペ

 りんご飴。


「あぁん、夏祭り最っ高。

 目移りしちゃう」


 浴衣姿で(もだ)える君が可愛くて、

 どうにもこうにも憎めない。


「ダイエット中って言ってなかった?」


「今日は中休みだから」


「随分、長期計画なんだね」


「そうなの。あなたの仕事と一緒ね」


 コロコロと笑う君の声は癒やし。

 風鈴よりも心地良い。


 夕闇の中を舞うように歩く、

 (なま)めかしくも美しい後ろ姿。


 結い上げた髪から覗くうなじが

 大人の色気を見せ付ける。


「もうすぐ、花火の時間ね」


 待ち遠しそうに空を仰ぐ君。

 僕は、その仕草へ釘付けになる。


 浴衣の帯を手にとって、

 この場でくるりと回したい。


 花火よりもずっと綺麗な

 愛の華を咲かせてみないか。


角掛みなみ様が展開されている「サカイメの書架」。

五月の応募作品です。

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