表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
300文字の物語  作者: 帆ノ風ヒロ / Honoka Hiro
春センチメンタル企画 参加作品
4/135

青春


「青春って、いつまでなんだろうな?」


 卒業証書の入った筒を手に、親友が言う。


「それに、青春の次って何だと思う?

 腹黒い大人になるから、黒春かな?」


 俺はその言葉に吹き出した。


「高校を卒業しても、

 おまえの頭の中は全く成長の兆しが見えねぇよ」


「よく考えてみろよ。

 馬鹿なことをやってられるのも今の内だけだ。

 青春がどれだけ残ってるか分からないけど、

 俺は今を謳歌してやるぜ!」


 そう言った親友の頭上には、

 満開の桜が咲き誇っていた。


 しかし、その一月後。


「この、大バカ野郎が……」


 墓前で手を合わせ、

 交通事故で儚く散ってしまった

 親友の顔を思い浮かべた。


 あいつは今も事故で大破した原付に乗り、

 永遠の青春を謳歌しているのだろう。


銘尾友朗さん主催「春センチメンタル企画」参加作品です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろうSNSシェアツール
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ