表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
300文字の物語  作者: 帆ノ風ヒロ / Honoka Hiro
二月の物語

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

34/136

あんなに甘えてくるクセに

「ねぇ、テレビ点けて」


 ソファへ座って読書をしていると、

 ベッドの中から彼女の甘えた声。


「もうすぐ正午だけど。

 いい加減に起きたら?

 毎週、休みは寝てばかりだね」


「睡眠負債が貯まってるの。

 一日七時間は寝ないと、

 体に悪いんだって」


「あぁ。そうですか」


 覚えたばかりのその言葉を

 免罪符のように投げて寄越した。


「ついでに、お昼を作ってよ。

 ご飯が出来たら起こして」


「は?」


 ベッドを覗くと、

 僕から避難するように、

 布団の中へ

 すっぽり潜り込んでいる。


「まったく……」


 苦笑しながら、

 本を閉じて立ち上がった。


 確か、買い置きの

 パスタがあったはず。


 ベッドの中では

 あんなに甘えてくるクセに、

 普段は本当に素っ気ない。


 まるで、猫みたいだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろうSNSシェアツール
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ