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300文字の物語  作者: 帆ノ風ヒロ / Honoka Hiro
二月の物語

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33/136

会いたいよ 〜もうひとつのプロローグ〜


チョコを一粒、口へ含む。

舌がとろけそうな甘みと共に、

カカオの濃厚な味わいが

口の中一杯に広がる。


何度も食べてきた商品なのに、

コンビニで見かける度、

つい手が伸びてしまう。


未だにこのチョコばかり好む僕を

君は呆れた顔で笑うのかな。


この味わいが引き金となって、

君と過ごした

時間と記憶まで呼び起こす。


甘く、幸福に満ちて、

とても穏やかだった日々。


どうして、このチョコを

食べ続けているんだろう。


これが好きだから?

それとも、

君との時間を忘れないため?


今はもう、

それすらも判然はんぜんとしない。


ただひとつ言えるのは、

君がいない、という事実だけ。


もう一度、声を聞かせてくれないか。

もう一度、隣で笑ってくれないか。


ねぇ。会いたいよ。

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― 新着の感想 ―
[一言] 本当に、もうひとつのプロローグですね。『不協和音の三重奏』と『青空』を行ったり来たり、色々なことを思いながら拝読しました。 進むべき道を見失い、もう逢えない人を想いながら眺める、初夏の青空…
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