表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
300文字の物語  作者: 帆ノ風ヒロ / Honoka Hiro
十二月の物語

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

28/136

信じる心

 サンタクロースからのプレゼント。


 毎年、心待ちにしていた贈り物だけれど、

 真実を知ったのは小学生の時。


 あれほどの衝撃を受けたのは、

 生まれて初めてだった。


 そして、信じる心は大きくひび割れた。

 

 大人たちが形成する社会。

 その一端を垣間見て、

 どす黒い何かが流れ込んでくるのを感じた。


 いつか息子も、

 同じ気持ちを味わうだろうか。

 でも、今だけは全てを忘れて、

 僕は僕が信じるもののため

 戦わなければならない。


 息子がつたない字でしたためた手紙。

 それを畳んでポケットへしまう。


 そうして僕は疲れた体を引きずり、

 玩具屋おもちゃやの張り紙を睨んで、気合いを入れた。


『変身ベルト緊急入荷。

 限定50個、明朝9時より販売』


 今日は長い夜になりそうだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろうSNSシェアツール
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ