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300文字の物語  作者: 帆ノ風ヒロ / Honoka Hiro
300文字の物語 〜Free Style〜

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情報弱者


 僕は今日もスマホ片手に、

 SNSの画面を眺める。


 そこにはあらゆる情報が溢れ、

 気を抜けばすぐに溺れてしまう。


 左手に持ったアイス・コーヒーのように、

 僕の裁量で

 全てを飲み込んでしまえたらいいのに。


「情報を次々と撃ち込まれている気分だよ。

 取捨選択の自由は与えられているのに、

 カードはすべて伏せられて、

 どれが真実かわからない」


 隣に座る君が不思議そうに首を傾げた。


 長い黒髪が肩を流れ、

 僕と外界を隔てるように視界へ飛び込む。


「簡単よ。何も信じなければいいの。

 私だけを信じて。

 絶対に、あなたを裏切ったりしないから」


 僕の左手に重ねられたぬくもりは、

 疑いようのない真実。


 コーヒーの中で溶けた氷が、

 崩れるように音を立てた。

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― 新着の感想 ―
[良い点] テイスティポイズンの何とも言えないクールでビターな味わい♪
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