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300文字の物語  作者: 帆ノ風ヒロ / Honoka Hiro
300文字の物語 〜Third Season〜

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電子世界の誕生日

「このフォロワーさん

 今日が誕生日なんだ!」


 スマホの画面に広がる

 SNSアプリ。


 電子世界へ潜った私は、

 お気に入りのユーザーへ

 お祝いメッセージを送った。


「あれ?」


 数週間後。

 その日も同じように

 SNSアプリの画面を見ていた私は、

 思わず声を上げていた。


 先日、誕生日だと言っていたはずの

 フォロワーさんが、

 今日も誕生日だと言っている。


「どういうこと?」


 いぶかしく思った私は、

 たまらずメッセージを送った。


『ごめんなさい。

 みんながお祝いしてくれるのが嬉しくて。

 調子に乗って、

 誕生日を増やしちゃいました。

 テヘ☆』


「テヘ、じゃねーし!」


 頭にきたので、

 これ以上のやり取りはしない。


 そこまで必死に気を引いても

 私なら虚しいだけだ。


角掛みなみ様がYou Tubeにて展開されている「サカイメの書架」。

八月の応募作品です。

〜お題「誕生日」〜

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― 新着の感想 ―
[一言] 現代版『オオカミ少年』ですね。主人公も「テヘ☆」の方も気の毒でした。 本人が認識しているかどうかの違いだけで、そこにある虚しさは同じだと思います。
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