表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ロジーナ小品集  作者: 岸野果絵
ちょっとした喧嘩
11/13

おまけ2

カルロスの報告をクレメンスは腕を組み、目をつぶりながら聞いていた。

「そうか」

報告が終わっても、クレメンスはしばらくそのままだった。

カルロスはクレメンスの様子をじっとうかがっていた。


「少し引き締めねばならぬな」

クレメンスは目を開くと、険しい表情のまま遠くを見つめた。

「忙しさにかまけて、少し注意を怠っていたようだ」

そう言うと、カルロスを見る。

「お前にも苦労をかけたな」

思いがけないクレメンスの言葉に、カルロスは「いえ」と首を横にふった。


「カルロス。夕食がすんだら修練場に来なさい」

カルロスは目を輝かせる。


クレメンスは、魔術師協会の仕事や国からの依頼などで、多忙を極めている。

一番弟子のカルロスといえども、過密スケジュールをこなすクレメンスに直接指導をしてもらえる機会はほとんどない。

いや、一番弟子だからこそ、カルロスはその機会があるときは他の者たちに譲ってきたのだ。


「あのようなシールドで私の弟子と名乗られては困る」

クレメンスはそう言うと「フッ」と鼻を鳴らす。

「ありがとうございます」

カルロスは大声で頭を直角になるくらい下げた。

「うむ。下がりなさい」

カルロスは再び深く一礼すると、部屋を後にした。


クレメンスは立ち上がり、窓際へと移動した。

「さて、どこから手をつけるとするかな……」

腕を組みながらそうつぶやくと、しばらくの間窓の外をじっと眺めていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ