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原初の地  作者: 竜胆
1章
63/144

原初図鑑1

出すと言っていて出せていなかった図鑑です。

作中に出現順。


新作始めました。

「これからオレはこの異世界で生きていく」

よろしくお願いします。


NO.1 空魚

 その名の通り空を飛ぶ魚。

 種類は何万種類にも及び、大空を自由に泳ぎ回る。

 胸ヒレを素早く動かし発生させるソニックブームで、外敵を攻撃することが出来るが体力の消耗が激しいため多用できない。

 鳥と同じように木の枝に巣をつくり卵を産み付ける。温めることはないが孵化するまで見守り続けるため巣を漁る際は注意が必要だ。


NO.2 頭人族

 肥大化した頭部を持つ人型生物。

 大昔人だったとも言われるが、詳細は不明。

 知性は低く、常に腹を減らしている。棒切れのような物やこん棒を使い獲物を追いかける。

 皮膚についた唾液のような体臭を放つ。


NO.3 イソコマ

 カニの動体から放射状に生える蜘蛛の脚、その背中にはイソギンチャクのような触手を持つ生物。

 岩の下などの砂地に巣を作り、昼間は群れで過ごし、夜は森に鋼よりも強くピアノ線よりも細い銀色の糸で罠を作る。

 その糸に触れた生物の血を啜り暮らしている。肉はエビに近い甘みがあり美味。


NO.4 巨人

 太古の森に、夜になるとあらわれる管理人。

 岩と土でできた体を持ち、体には無数の光のラインが走る。

 誰にも気付かれずに地形を作り替え、木の手入れを行う。

 何かを守っているのか、いつから存在しているのか全く謎の存在。

 

NO.5 腹口鳥

 太古の森の上空を飛び交う怪鳥。

 プテラノドンによく似た姿を持ち、常に獲物を探している。

 腹部に巨大な口を持ち、地面に着地することなく獲物を直接かじり取る。

 別名不幸鳥。


NO.6 妖精

 木の葉のような洋服に身を纏い、空中を漂う羽の生えた人型生物。

 言葉は通じないが知能は高く、魔法を操る。

 太古の森に生息しているというわけではなく、独自の移動手段で世界中いたるところに出没する。見たものは運が上がると言われている。


NO.7 啜り蛇

 密林に住む巨大な蛇。口からは毒ではなくすべてを溶かす酸を吐きだす。その酸で溶かした獲物を舌で啜りながら食べる。

 酸を吐きだすと体力を使うため、目の前に食べれるものがあればそちらを優先してしまう。


NO.8 大王団子虫

 超巨大なダンゴ虫。

 その甲殻は鉄板よりも固く、プラスティックのように軽い。様々な素材として重宝される。だが、一度丸くなった大王団子虫を解体することは容易ではなく、丸まった大王団子虫ほど役に立たないものはないという格言が存在するほど。元希が役立てた最初の人類かもしれない。


NO.9 ラビットラット

 ウサギなのかネズミなのか。

 弱肉強食の世界の下層に位置する生き物。

 年中発情しており1ツガイいれば次の年には300羽の群れが出来上がる。

 数が維持されているのは圧倒的な弱肉強食の世界だからであり、このバランスが崩れたらあっという間に世界を食い尽くして自壊していくだろう存在。


NO.10 エンシェントトレント

 はるか昔に隔離されたトレント族

 樹木に意思が宿り、獲物を探して縄張りを動き回る。

 その根は獲物を串刺しにし、触手で絡め取る。さらに触手の先端に生えた棘を刺されると、全身の血が沸騰して体が破裂、そのまき散らされた血肉を地面から吸い上げて腹を満たす。


NO.11 ゴールデンカニバリズム

 金色の毛皮を持つ猿。

 群れで生活し、常に腹を空かせている。食べられるものなら何でも食べ、身内の死体すら骨も残さない。その旺盛な食欲から、まれに群れの中で生きたままの同族食いが起り、最後の一匹になるまで食らいつくす。

 生き残ったサルは別の個体へと姿を変える。知性は物を投げられる程度。


NO.12 ガーゴリアス

 石像に擬態した生物。

 石像のある場所を探し、油断して訪れた生き物に襲いかかる。

 ガーゴイルは自在に姿を変えることが出来るが、ガーゴリアスは悪魔のような姿の石像にしかなれないため知性のある生き物には避けられる。


NO.13 ストーンオーシャン

 石灰の泥沼に住む巨大なワニ。

 通常種は全長4メートルから7メートルほど。太古の森に住む個体は特殊な環境で異常化した亜種となる。もし知識人が発見したならば紛れもなく個体名が付けられるだろう。

 沼に近づき表面が石化した石像を主食としている。


NO.14 ストーンバクテリア

 有機物を石化するバクテリア。

 石灰の泥沼に住み、触れたものをじわじわと石化させる。

 時間の経過とともに全身にバクテリアが周ったものは、その姿を半永久的に現世に残すこととなる。


NO.15 デスマーチ

 体長1.5メートル程の巨大な蟻。

 食べられるものをとにかく集める習性を持つ。

 指揮官蟻と兵隊アリ、乳母蟻など個体によって役割が違う。食べ物を回収するか、死ぬまでその行進は止まらない。

 

NO.16 ワイルドアームベア

 極端に両腕が肥大化したクマ。

 通常種は茶色や黒の毛皮を持つ。亜種で様々な毛色を持つ種類が存在し、その色に合わせた属性の力を持つ。

 この森に生息していたクマは、風の力を持ち一薙ぎで竜巻が起きる。

 旺盛な食欲を持ち、このクマに出くわしたら命は諦めたほうが良い。


NO.17 サラマンダー

 伝説の火吹きトカゲ。

 その姿はコモドオオトカゲによく似ている。通常種は火口などの火山地帯に生息しており、体長も大きい物で8メートルほど。目から出す薄い糸を張り巡らせ、獲物がかかった瞬間その方向に火を放つ。なぜこの場所に、こんな巨大な個体が生存しているのかは不明。たまに大穴に落下してくる獲物や、蟻を主食としている。森の食物連鎖頂点付近に位置する強者。


NO.18 肉卵百足

 30センチほどの大きめの百足。

 毒を持ち、顎は簡単に肉を食いちぎる。

 哺乳類の肉を食い破り、皮膚の下に卵を植え付ける。

 数日で卵は孵化し、肉を食い破りながら這い出してくる。


NO.19 トライレッグ

 三本角ではなく、三本脚の牛。

 真上から見た姿は三角形の形をしており、狭い森の中でもその突進力は衰えない。前足は補助的機能しか持っておらず、主に後ろ足の二本で跳ねるようにして進む。方向転換が苦手で、後ろ足のもも肉は肉厚で高たんぱく。煮てよし焼いてよしだが、刺身で食すのが一番うまい。


NO.20 土鮟鱇

 地面に生えた甲虫の尻は疑似餌。

 食欲に負けてその一匹に食らいつけば、巨大な落とし穴がふたを開く。

 鮟鱇とは名ばかりで、魚類ではない。その正体は超巨大な貝だ。


NO.21 スライムモスキート

 体内にスライムを飼う巨大な蚊。

 湿地帯を飛び交い、獲物を見つけたら尻から腹に飼うスライムを噴射する。スライムは獲物を溶かし、蚊はスライムを長いストローで吸い上げる。スライムから栄養をもらって生きている。


NO.22 モスキートスライム

 スライムモスキートの腹に住むスライム。

 強烈な酸で獲物を溶かし、同化する。排泄物がスライムモスキートの栄養となる共生生物。たまに宿主が死んでしまい孤立している個体も存在するらしい。


NO.23 ファイアフォックス

 夜になると尻尾に火をともすキツネ。

 赤い毛皮を持ち、その美しさから求める金持ちは多いが生息域が限られているため幻のキツネとされている。この個体は寄生虫に感染していた。

 ブラウザとは何の関係もない。


NO.24 マナキサス

 元希が「たたりがみ」と呼んだ寄生虫。

 排泄物と共に体外へ排出されると、空中に充満するある成分に触れないために排泄物に潜り込んだまま移動を開始する。高感度のレーダーを持っており、近くを動き回る生物に自ら踏まれ、卵を産み付けて増える。

 卵は強靭な生命力を持っており、過酷な環境に置かれても孵化できる環境が整うまでいつまでも生き続けることができるようだ。 

 人々から白い悪魔と呼ばれ恐れられているらしい。


NO.25 ラインシェイプ (フワッチョ)

 白い綿毛でできたぬいぐるみの中身のような生き物。

 その正体は一本の細長い生物。体を絡ませ、他の動物に擬態している。

 トテトテと動き回り、時に地面に転がるなど愛らしい姿を見せるが、実はこれは弱った生き物に見せるための演技。騙されて獲物が近づくと一瞬で姿を網のように変え、絡め取る。

捕らえられた獲物は縛られたハムのように締め付けられていき、やがて細切れにされて食べられてしまう。

 別名エンジェルデビル


NO.26 ヤツメネズミ

 蜘蛛のように眼が大量にあるネズミ。

 動体視力に優れ、素早い動きで自分より巨大な生き物を仕留めることもある。その瞳の中にある水晶体は宝石として珍重されている。



長くなるので二つに分けます。


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