神、器をエる。
その光は、無から生みおとされた。
見渡す限り何もない、真っ白な空間に。
その光は、無から意思を得た。
自ら何かを造り出し、そして、考える力を。
何かを思い付いたか、光は真っ暗な空間を造り、泥団子を浮かせ始める。
それが、我々が知る『宇宙』の誕生だった。
◯光年後
人間という器は生み出された頃…
「なんか、つまんない」
「………。」
「こんなに楽しそうなモノを創ったのに、見てるだけなんて、そう思わない?」
ある時、光は自らを生み出した『無』に話しかけていた。だが無は無であり、意思などなはなく、所詮光の会話は独り言に等しかった。
「四足歩行から二足歩行へ、そして無から創造する力を与えて、こんなに発展した。」
「ほら見てよあそこ、あの石の建物。無駄に装飾してさ、機能性には欠けるけど、カッコいいよね。」
こんな良い世界、体験しないなんてもったいない。
ふと、光は思ってしまった…。
「……。」
「そうか!器を使って下界に降りればいいんだ!!」
「………。」
「なんで思い付かなかったんだろう…。魂を入れる所に行ってこっそりと……いやいや!!それじゃあ意識がなくなって自身が思い出せなくなるかも…。」
光の周りが異様に眩しくなっていた。
その眩しさに下界に生きている者共は空から降る光を手で隠し、目を萎めていた。
「うーん…それか直接器を創って…その中に入る…うん、そうだね、それが一番確実だ!!」
「…。」
「とにかく!俺好みの器を創っちゃえ~!!」
そこから一時間後、、
身長:165 体重:69 体型:戦士に最適な体
性能:筋肉がつきやすい、魔力効率最大。
:無尽蔵な体力、病、呪い、確定死無効
「男にするから、男らしい顔で…あとは、むふふふ…。」
光の色が、すこしだけ赤色を帯びていた…。
「そうだ、魔法の世界に行くから、魔力は…最大値。」
「そして!!一番大事な固有魔法!」
それは、器(人間や動物)一つ一つが持つ唯一無二のスキル、似たようなスキルもあるが、効果の内容はまったく違うのが多い。
固有魔法はその器の人生を決めるといっても過言ではない。なぜなら、ころ世界には、固有魔法がトップクラスなだけで、最高階級の身分になれたり、逆に奴隷という最下級の身分にされてしまうのだ…。
「まったく、社会も持つ器は怖いな、だが!このスキルなら、ちょうどいいだろ!」
光は器の魂を入れる部分に魔法陣を埋め込む。
『固有スキル:無から有』を獲得
「この体にぴったりなスキルだ。よし、これでいいだろう…。」
ついにその時がくる。光は、『魂』という器を保つ上でなくてはならないモノへと変化し、
変形した瞬間、目の前の『人間』へと入り込む。
つ、ついにこれで『俺』も…!!
(天界に意思を持つ器を確認、排除)
「へ…?」
急に地面がなくなる。そこからは、もう、何も認識できなかった。
「まっ!!まじかよーーーっっ!!!??」




