鮮血の体育
チャイムも鳴り凛達は体育館に向かっていた
『も、モミクチャにされた……』
両肩を抑え。壁にもたれながら歩く凛
『だ、大丈夫?』
櫻井の影から心配する佐伯
『うるさい!小心者!僕に近寄るな』
『ひ、ヒドい。怖かったんだから仕方ないだろ』
凛は先ほどの佐伯の行動に猛烈に怒っていた
『サクちゃんだって助けなかったじゃんか』
責任転換しようとする佐伯
『俺ははなっから諦めてたからな。女子の怖さはよく知ってるつもりだ』
櫻井はさらっとその攻撃をかわす
『中途半端なことされるよりマシだよ』
凛も佐伯一人を攻撃する
そして結果的に佐伯は落ち込んだ
『てか凛体育の準備の時気をつけろよ』
そんな佐伯を放っておいて凛のそばに寄り耳打ちするように言う櫻井
『ん?なんで?』
『お前が今から行く男子更衣室は魔の巣窟だ…』
『?意味がわからないけど?』
首を傾げながらいう凛に対し『行けば分かるさ』っと櫻井はぼそっと言った
そんなやり取りをしていると更衣室に到着し、凛がドアを開ける
ガラガラガラ
開けた瞬間視線が一気に凛に向く。がすぐに視線が外れる
ん?気のせいかな?
取りあえず凛は、いつもの部屋の角の棚に体育ジャージの入っている袋を置く
いや、やっぱりなんか見られてる気がするな
背中に視線を感じるので周りをそーっと見るとみんながシュバっと一斉に視線を外す
ぜ、絶対に見られてる…
そう思ったと同時にいつもとみんなの着替えてる位置が違う事に気づいた
凛の隣と後ろでいつも着替える佐伯と櫻井の場所には違う男子がいる
さっき休み時間に男子がいない事に気づいてはいたけど更衣室の場所を確保する為だったのか…
数秒考えてからここで着替える危険性に気づいた凛は荷物を持って櫻井のところに歩いて行く
『言った意味が分かったようだな』
シャツを脱ぎながら答える櫻井
『怖いくらいに分かりました…のでトイレで着替えて来ます!』
『正解だ。行ってこい』
そう言って凛は更衣室を出て行く
扉が閉まる時に聞こえた男子全員(佐伯、櫻井を除く)の舌打ちが聞こえたような気がしたが多分気のせいだろう
『それじゃあ二人一組で準備運動始めろー』
『佐伯一緒に…』
坂野先生の一声でいつも通り凛は佐伯と組もうと近寄る
『滝田一緒にやろうぜ!』
『凛君一緒にやろう』
『いや、俺と組もうぜ』
『俺と…』
一斉に変態達が凛を取り囲む
『いや、あの、僕は佐伯と…』
『いっつも佐伯じゃつまんないだろ?たまには一緒にやろうぜ』
『いや、準備運動に楽しさを求めてないから大丈夫です』
『はいはい、みんな失礼〜凛は俺とやる(犯る)んだから散れ散れ〜』
佐伯が凛を取り囲む男子をどかしながら凛の方に来た
『くそっ覚えてろよ!』
有名な捨て台詞をはきながら散り散りになる男子
『助かった〜サンキュ佐伯♪』
『良いって事よ』
(お前に触れれる大チャンスだからこの期を逃さないぜ)
『ん?なんか言った?』
『いや、何でも』
その後普通に準備運動を始めたのだが異変はすぐに起こった
それは、背中をくっ付け合い腕を組み相手を背中に乗っけるあの有名な準備運動の時だった
『凛痛くないか?』
『だ、大丈夫だよ。』
佐伯が下で凛が上のようだ
かなりのけぞっているため凛のTシャツはお腹が丸見えになるくらい捲れている
『へぶっ』
『おわっ』
『グフッ』
凛の周りで奇声が発せられている
『え?なに!?』
辺りを見るとみんな血を出しながら凛を見ている
『みんなどうしたの!』
『いや、お前のお腹が余りにキュートだったからつい…』
『鼻血かよ!てかお腹見たぐらいで鼻血出すな!』
『クソ!俺もそっちが良かった!!』
佐伯は思わず本音をポロリ
『お前もか!』
すかさず凛の鉄拳が飛ぶ
『滝田!いいから続きをやりなさい!』
そう言ったのは坂田先生
だがヤツも鼻血を出している
『この変態教師!』
『変態で結構!』
な、なんてやつだ……開き直りやがった
準備体操も終了し、跳び箱の授業が始まった
先週も同じ授業だったのだが僕は跳び箱が大の苦手だ
しかも今日は視線が気になりかなりやりづらい
『滝田の飛ぶ姿で男子は殆どキュン死にしてるな』
『う、うん。俺もキュン死にしてます』
凛の飛ぶ姿を見ながらは櫻井と佐伯は話している
視線の先で凛は一生懸命に飛んでいるが5段すら飛べない状態だ
『えい!』
ストン
跳び箱におすわりするだけ飛び方
『う、う、全然飛べる気がしないよ…』
『滝田!もう一回だ!』
坂田のヤツなんで僕ばっかりにやらせるんだ
他にも飛べないヤツいるのに…
『はい…』
またスタート位置に戻りは走り出す
『えい!』
ストン
周りで見ていた男子+教師の心境
(可愛いなぁ〜癒される)
(飛んだ後の不服そうな顔がまた良い)
(飛ぶ時の尻がいいな)
(なんかもう好きだ!)
『飛ぶの手伝ってやるよ』
そんな事を思われているとは夢にも思ってない凛に佐伯がやさしく声をかけた
『仕方ない俺も手伝ってやるか』
櫻井はいやいやといった感じだ
他の男子達はその手があったかと言わんばかりに各々が頭を地面に叩き付けている
『二人ともありがとう〜……で、どうやってやるの?』
『そうだな。飛ぶ瞬間に 俺と佐伯で凛の体を持つってのはどうだ?』
『そ、それで行こう!』
鼻からフンフン息を出しながら佐伯が言う
『なんで佐伯は鼻息が荒いの?』
『男の性だ。気にしないでやってくれ』
『んじゃ、いくよ』
『バッチコーイ!』
なんでアイツあんなに気合い入ってるんだよ
率直に疑問に思うがスタート位置から走り出す
そして、左右に佐伯と櫻井が待機している跳び箱にジャンプする
『えい!』
とんだ瞬間右にいる櫻井の手はがっしりと凛の太もも辺りをつかむ
遅れて佐伯も凛をつかむ
ムギュ
『うわ〜!!』
いきなり暴れる凛に戸惑い櫻井がぱっと手を離す佐伯は掴んだままだ
そのままマットに倒れた凛だがその姿に男子+教師はまた赤い噴水を噴いた
『いたたたた…佐伯どこ掴んで…』
おでこをさすりながら後ろを見ると凛のお尻が現わになっていた
『うわーーーー!!』
すぐさまズボンを上げる
『白桃だ』
『綺麗な尻だった』
『男のケツじゃねーな』
皆各々の意見を述べながら鼻血がぼたぼたと流れている
『さ、佐伯…』
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
凛の怒りが地鳴りと鳴って佐伯に迫る
『い、いや。これは不可抗力で!』
後ずさるが後ろには櫻井が。
『サクちゃん!俺悪くないよね!』
櫻井は首を横に振る
『短い付き合いだったな。先に天国で待っててくれ』
『そ、そんなぁぁぁ。うぎゃぁぁぁぁぁ』
悲鳴が体育館にむなしく響き渡った
その後、佐伯がどうなったかは………
皆さんのご想像にお任せしよう