早朝事変
凛の今日の朝は早かった
なんて言っても今日は高校デビュー1日目
否が応でもテンションはうなぎ上りになってしまう
昨日櫻井にもらった手鏡で髪が真っすぐなのは確認したし、髪型もあのままでは本当に女の子みたいだったので上野樹里くらいまで切ってもらった
まぁ、それでも女の子にしか見えないのだが
『彼女とか出来るかなぁ』
凛は制服に着替えながらそんな事を考えていた
『凛〜ごはんよ!』
『はーい』
着替えを済ませ、今日の準備をした鞄を持って階段をご機嫌に下りリビングにいく
『凛おはよ〜』
『先に頂いてるぞ』
『おっす、佐伯、櫻井おはよ。さて今日の朝ご飯はなに……』
『…』
『……』
『…………どわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!なんでお前らが朝っぱらからウチにいるんだぁぁ!!』
沈黙からの咆哮
『なんでって俺ら友達だろ。朝一緒に学校に行ってなにが悪い。それに昨日あげた手鏡はブランド物で高いんだ。その分はメシを頂けなければ』
漬け物をバリバリほうばりながら櫻井はあたかも当然のように言ってくる
『俺はサクちゃんのいるところに我ありだから。いやいや、朝の凛も良いね!』
親指を天に突き上げてグーとやってくる佐伯
こいつは後で絶対に殺す
『そんな勝手に言われても困るよ!しかも手鏡は櫻井が無理矢理渡してきたんじゃん』
『櫻井君ご飯おかわりいる〜?』
母が会話に割り込んでくる
『お願いします』
『お願いすなぁぁぁ!!!』
お椀を渡そうとする櫻井の手に思いっきりチョップを見舞う
『母さんもおかしいよ!なに冷静に家に入れてんだよ!』
『え〜なんか凛のボーイフレンドが来たみたいで嬉しくって』
頬染めながら言う母
『いやいやいや!なに俺を女として見てんの!』
『だってかわいいんだもん♡今日から私は凛を女と思って育てるわ!』
そう言って抱きついてくる
『変な宣言すなぁーーーー』
『凛俺は構わんぜ。つき合ってやってもいい』
そう言ったのはさっきから自分でご飯をよそっている佐伯
『はぁ?てめぇじゃねーよ』
『ええええ〜』
即座にそう言ったのは凛ではない母さんだ
『か、母さん?』
凛は思わず耳を疑った
『私が言ってんのは櫻井君でお前じゃねーよ。てかなにメシ勝手に食ってるんだよ。金払え。一万だ一万!』
『は、はい…』
そういって財布を出す佐伯
『本当に出すんじゃねーよ!』
凛はすかさずつっこむ
『てか母さん恐っ!』
一体どうしたというんだウチの母さんは
『聞けば櫻井君はお金持ちらしいじゃない…』
母さんはうつむきながら言った
『そうだけど?それがどうしたの?』
『凛、ウチはお金がないわ…だから…モロッコに行っていらないもの取ってら』
最後まで言わさず、すかさずビンタをする凛
『いやん、もう嘘よ。うーそ♡』
そう言う母さんの眼は笑っていない
『お母さん凛君が寝ている間にこれで…』
櫻井はそう言って母さんにハサミを手渡す
そして凛の股間をみる母
そして、凛は思ったのだった……みんなバカばっかりだと……