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プロローグ


「好きです!付き合ってください!」


俺は今、人生で最も重要な局面に立たされている。

目の前にはクラス1の美少女、小滝瑞希さん。頬を染めて俺を見ている。まて、夢じゃないよな?


「あの、水嶋くん、聞いてる、かな?」

「も、もちろんだよ!小滝さん」


おっと、動揺して声が上擦ってしまった。ひとまず深呼吸だ。


「えっと、俺でいいのかな?」

「うん!水嶋くんのこと、実は気になってて、」


な、なんて可愛いんだ!

美少女が頬を染めて上目遣いをしてくるだなんて、そんなもの、2次元の中だけの話であり、いや、別にこれは免疫がないとか、現実逃避をしているわけでもなく、俺のただの感想であって、


「そ、それで、ダメ、かな?」

「もちろんいいよ!俺で良ければ付き合おう。小滝さん」

「ほ、本当に!?良かった」


ほっとした顔までなんて可愛いんだ。


「これからよろしくね?水嶋くん」

「う、うん。こちらこそよろしく。小滝さん」


よし!今のは爽やかに優しく言えていたはずだ。やれば出来るじゃないか。俺!


「み、水嶋くん、その、電話鳴ってるよ?」

「ん?あ、ああ。ごめんね」


心なしか小滝さんの顔がひきつってるような。気のせいだよな。うん、彼女も緊張していたんだ。


「げ、」

「どうかしたの?」

「ごめん!俺、部活に戻らないとだ」

「あ、忙しいのに呼び出してごめんね」

「ううん、それじゃまた明日ね」


小さく手まで振ってる。どこまでも仕草が可愛い子だ。

俺はこれから始まるであろうリア充ライフに心を躍らせながら急いで部室へと走っていった。

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