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第三十五話 二人同時に……

「俺に、恵梨香とエミリちゃんの二人で同時にアタックしてくれ」


「「同時に?」」


「そう。同時に、だ」


 恵梨香とエミリちゃんが顔を見合わせる。どういうこと? と二人で疑問を交換している面持ち。


「以前、能力についてクロぼうに色々と聞いたことがある。二人同時に上書きもあり得るいうことで、その場合、バグ的に俺と碧の関係も維持される可能性がある」


「「…………」」


「三人同時に俺と運命のパートナーになれる……可能性がある」


「そんなことが……」


「あり得るんだ」


「………………」


「そうすれば俺は碧と切れないで、恵梨香やエミリちゃんともパートナーになれる。俺も、恵梨香かエミリちゃんか碧の三人からしか運命のパートナーを選ぶ気はない。三人が俺の運命のパートナー。問題の先送りだが、現状のストレスマッハな状況は打破できる」


「「むーん」」


 俺の提案を受けて、二人同時にうなる。


 また恵梨香とエミリちゃんが顔を見合わせる。


「どうする?」と、視線で意見交換をしている。


「光一郎のこと、独り占めしたいけど……」


「エミリも正直一番最後のアタック狙ってたけど……」


 二人、アイコンタクトしてから碧の方を向いた。


「ちなみに碧はどうなの? 三人そろって光一郎をモノにするという感じだけど?」


「私に選択権があるの?」


「ないけど、光一郎の『三人のパートナー』の一人に残ったら、手出ししてくるでしょ」


「そうね。捨てられるより、三人で卯月君をシェアできれば、望むところではあるわ」


「手出ししてくるの?」


「控えめにするわ」


 碧の返答に、恵梨香がうーんと再び腕組みをする。


「仕方ないわね。このまま光一郎と何もできないんじゃ精神と身体と、私の欲望が持たないし。ヤルしかなくなったわね」


「やろうやろう」


 エミリちゃんも賛成側に回った様子だ。


 二人並んで、俺に正面を向けた。


 顔つきを真剣なものへと変える。


 恵梨香とエミリちゃんが、俺に腕を伸ばした。


 手をかざして。


 そして、二人で同時に発生する。


「「『アタック!』」」


 恵梨香たちの掌からの光が俺の身体を包み込む。


 やがて眩しさが消え去って、俺と碧と恵梨香とエミリちゃんがその場に残されたのだった。

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