表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

気まぐれな君と懐かない僕〜猫タイプの恋〜

作者: 里海金以

まぐれな君と懐かない僕 猫タイプの恋

 「ねぇ。今日ついてきてショッピングに」

「う、うん」

「嫌だの?」

「嫌だじゃないよ」

「あなた運転ねぇ」

「う、うん」

「じゃぁ。後ろに乗るねぇ」

「う、うん」

と、答えるのだ。彼女は、前に座ったり、後ろに座ったりするのだ。後ろに座っているといきなり、

「ジュース欲しい」

と、

「えっ、ジュース?なんでこんなタイミング?」

「やっぱいい」

「いや、困ります」

と、言っているうちについたのだ。着くと、君は僕にくついってくる。

「やめてくれ。くっつかないでくれ」

と、言うと

「いいじゃん」

と、言ってくるのだ。かと思えば、急に離れていくのだ。君は,早歩きタイプだ。僕はその逆である。逆というより人が怖いのだ。周りが怖くって言ったりしていると、君が急にくっついてきた。僕が

「やめてよ」

と、言うと

「えーなんで」

「僕苦手」

「克服してよ。私がくっついただけでも、ビックって何で」

「何でって、僕の性格だから」

「性格でも、克服しないといけないこともあるの」

と、言って、可愛い商品があって、

「あっ、可愛い」

と、離れるのだ。やったー離れたと思っていると、またくっついてきたのだ。僕は嫌な顔をすると、彼女はケチみたいなぁ、顔で、僕から離れるのだ。離れるとすぐに、さっさっ歩いていく。かと思えばスピード落としたりとかして、なんや君ってところいいんだけどなぁ?なんていうか、まぁ、証言無理っていうか。君はそこまでいっぱい買ってないがカバンが大きいせいか、荷物沢山ありますよ感が強い。強いけど、

実は少ない。君は気まぐれたまに、僕が持ってあげようか?と、言うと持たなくっていいとか、黙っとくと持ってよとか、見分け無理なんだけど、見分けできないんだけど、君の気持ちわかりづらくって困るんだけど、そこも君だから好き。今日は持ってと言わないが目では訴えているように感じて声をかけたら、大丈夫だよって。あのなぁ。こっちは、気を遣ってんだよ。って。

 家に帰ると,疲れた感じがするのだ。そのぐらい、だるい気がするのだ。そのまま寝込んだのだ。君は気まぐれだこの日遊ぼって言ってたくせにやっぱ辞めたって,言われるのだ。周りの友達からお前らは恋人なのかって,疑われていることが多い。別にまだ,恋人ではないが男女=恋なんとかならないものなのか?そもそもなんでくっついているんだろうって感じる。

 出会いは学生時代。君が声をかけてきたからだ。僕と出会った時は常にもう、気まぐれだったのだ。連絡先交換して,やっぱいいとかやっていたくせに,連絡先を交換したのだ。さらに,その当時から遊びに行こうって,僕はそんな外に出るなんて嫌だから,だから、断っていたけど,いいじゃんて言われながら振り回されていたけど,たまに、今日行くの辞めたって、急に言い出す。最初はキレていた。だけど、それでもどこか許している自分がいる。もしかしたら、君を理解していたかもしれないって、感じるのだ。君もなぜか懐かない僕を気に入っているのかなぁ?わからないけど、君もなぜか、こんな僕を許しているのだ。関係性がわからないまま今の今に至るわけだ。

 そんなある日、君にまた誘われたのだ。この日は花畑に来たのだ。君は何か緊張しているみたいだ。僕が距離を取ると,いきなり手をとり、自分の近くへ連れてきたのだ。そして、君は、

「私の性格わかっている通り気まぐれ,そして、あなたは、なかなか人に溶け込まないタイプ。何が言いたいかって,私は気まぐれだけど,この思いは、本気だよ。それに、ちゃんと言う時は言うからねぇ。私あなたの事好きです。一目惚れしてました。あなたが大体1人でいるから、声がかけやすかった。一目惚れしてよかったって感じてます。なぜなら、私の思いを察してくれるじゃん。もう一声欲しいけど,やっぱ、嬉しい気がする、しかも察して、話しかけてくれることが私にとって,嬉しい事だし,それにこんな私を嫌がっていても離れないじゃん。中学の時に実は好きな人できていたけど,その人から、気まぐれなところきらいなんだよ。って、振られちゃって,怖かったの。声をかけることも、だけど、好きだから,声をかけただけど,振らないからだから、もう告白してもいいかなぁて。もう一度言います。あなたの事好きです」

『す、好き?なんでこんな僕を。確かに気まぐれで嫌だなぁて思っていたけど,まさか、僕も離れないってことは好き?しかも、距離はあるけど許しているのか?僕は君のこともしかしたら好きかもしれない』

「あの、実は、僕も好きかもしれない」

「好きかもしれないって,人ごとって、どういうこと?」

「人ごと風に聞こえた?僕は本心だよ。君の傷つくようなことを交えていう。君は確かに気まぐれだ。気まぐれな性格嫌だなぁて思っていた。しかし,嫌なのに離れないし,僕は距離をとりやすい。だけど、君と距離があるけど,君がくっついた時にいやいやでも,君と,くっついているし,触ってきても払ったり,最初はしていたけど,今はしていない。ってことは、僕も好き?かなぁて。はっきり好きってでないせいで、それで、疑問系というか?ただそれだけの理由」

「そうなんだ。じゃぁ結婚前提に付き合ってくれますか?」

「わかったよ」

「やっぱさっきの撤廃で」

「撤廃するなよ。そこは、気まぐれにするなぁ」

「あれ、もしかして,あなたは本気なの?」

「本気じゃないよ」

「でもなんで、私に気まぐれやめろって言ったの?好きってはっきりしてないでしょう?」

「これで、答えわかっただろう?」

「分かったよ。あなたがそれでいいわけ?」

「はい」

「この流れで結婚しょうって、言ったら?」

「はい。いいですよ」

「じゃぁ。決まり」

と、結婚したのだ。結婚しても距離や気まぐれは変わらないが,君は,僕に堂々と、荷物持ってなんて、言われたのだ。そして、持たされる日も出てきたのだ。何やろこの気持ち分からないけど・・・。幸せだ?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ