四話 解決
ちょい短めです
現在エリエルの部屋には四人いる。
ユートとミーナそして先程ユートの部屋に突撃して来たエリエルと金髪の青年である。部屋を移動した理由はユートの部屋に四人座れないからである。
「…でエリエルとシルフさんはどうして僕のとこに来たんですか?」
「ふっふっふ、ユートが何やら苦労してるらしいからね〜。解決してあげようとしたのだ!」
(…なんか腹立つ!)
何故か上から目線のエリエルに対してユートは額に青筋を浮かべる。
「まぁまぁ、僕が来た理由はユート君の試験に関してのことだよ」
シルフと呼ばれてた金髪の青年がユートに苦笑いしながら説明する。
「シルフさんが?」
「あぁ、今回の事は僕も役に立てると思ってね」
「シルフさんがそう言ってくれるのは心強いですね」
「ユート君にそう言ってもらえるとは嬉しいね」
そう言ってシルフは爽やかに微笑む。
ーーーシルフ・アルネシア
神話級の一人で序列は3位。耳が長く尖ってるのはエルフ族である彼の特徴であるがシルフはただのエルフではなく、その上位種のハイエルフと呼ばれる種族である。ハイエルフとはエルフが進化したものでかなり珍しい種族である。エルフ全員がなれるわけではなく、ハイエルフに至った者はこれまでに数十人といない。
「実はユート君が通う魔法学院の学院長が僕の旧友でね、その人にユート君の事を推薦したんだ」
「推薦?」
「あぁ、だからユート君が学院に入ることは確定事項だ。安心してほしい。」
「そんな融通して貰って良いんですか?」
「まぁ大丈夫だね。ただ一様試験は受けてほしいらしい。勿論手加減した方がいいね。」
「手加減ですか…なら身体強化は使わない方が良さそうですかね?」
「そうだね…むしろユート君には常に身体劣化をかけておいてほしい。多分実力が違いすぎるからね。あと使う武器も普通の鉄剣にしといた方がいいね」
つらつらと制約を挙げるシルフに対してミーナはそんなに枷をつける必要があるのかと一瞬思ったがすぐにやっぱ必要だわと気づき言葉を呑み込む。
ちなみに身体強化も身体劣化も無属性魔法の為誰でも使うことが出来る。尤も身体劣化に関してはこのような需要しかない為使うものなどいないが…
「シルフさんがそういうなら僕はそれでいいよ。身体劣化しっぱなしっていうのもいい訓練になりそうだし」
ユートも特に反論などせず、すぐに頷いた。
「じゃあそれでお願い。ユート君の素性は明かしてないから出来るだけバレないようにね。バレたら面倒くさいだろうからね」
ユートは神話級である。それがバレたら大変な事になるのは容易に想像がつく。
「分かりました。じゃあ僕は色々準備がありそうなので部屋に戻ります。」
「はぁ〜、ユートがこれから3年いなくなるのか〜」
エリエルが残念そうに呟く。
「確かに寂しくなるわね…私も王都に住もうかしら?ユートくんと一緒に」
ミーナも寂しさのあまりそんな事をのたまってる。
「ミーナさんまで抜けたらみんな大変ですよ」
「それもそうね。私もユートくんが居ない間頑張るからユートくんも頑張ってね」
「はい!」
ユートは元気に返事をする。
その後も他の神話級のメンバーにしばしお別れの挨拶をして回った。エリエルやミーナのように別れて悲しむ者もいたのだが、俺と勝負しろなどと訳の分からない奴もいた。
そんなこんなでユートの旅立ちの日になった。
「まぁ、とりあえず頑張ってみますか!」
そんな意気込みをしてユートは拠点を後にする。
神話級メンバーの種族一覧
エリエルーーー魔人族
ユートーーー人間族
シルフーーーハイエルフ族
ミーナーーー天翼族




