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支配者

「力?」

「そう力。支配者を攻略した人には力が与えられるの」

「初耳だぞ」

「あ、でも、適性が合わなかったらごめんね」

「そうか」

「じゃ、準備があるからここで待ってて」


 一通りの説明を終えたガイア。せっせと作業をするガイアの後ろ姿は、なぜだかとても寂しげだった。


「はい、準備できたよ」

「早いな」

「まあ、簡単だからね」

「これは、魔方陣か?」

「うん、私にしか書けないんだから」

「支配者の特権か」

「・・・うん、そうだよ」


 笑顔でそう告げたガイア。だが、やはり笑顔のなかには悲しみがある。


 地面に描かれた魔方陣。これを使い力を授ける儀式をするようだ。儀式と言っても、儀式自体は難しくない。むしろ、難しいのはそのあとだ。授かった力をコントロールするのは至難の技と言ってもいいだろう。最速でも一ヶ月はかかる


「じゃあ、魔方陣に入って」

「ああ」


 支配者によって授けられる能力は違う。それぞれその支配者の長所が力として授けられる。


「私から授けるのは[支配]の魔法だよ。この魔法は、読んで字のごとく支配する魔法。しかも、人だけじゃなくて物にも使えるんだよ」

「便利だな」

「使うなら間違った使い方はしないでね」

「もちろん」


 会話が終わると同時に魔方陣が激しく光だす。光は徐々に大地達を包むとゆっくりと薄れていった。光が消え、光に包まれていた大地達がでてきた。特に変わったところはない。


「はい、完了」

「これだけか?」

「そうだよ」

「特に変わったところはないないように見えるが」

「力はちゃんと授けたよ」


 分かりにくいが、どうやら力を授かったようだ。大地達はそれが分かると、


「さすがは支配者の魔法。規格外だな」

「さすが支配者」

「すごい魔法ですね」

「ありがと」


 新たな力に興奮を抑えきれない大地達。それを側で見ているガイア。先程までよりも鮮明に笑顔の中に寂しさと迷いが見える。大地はそれに気付いたようだが、その理由がわからないが故に口を出せなかった。


「だ、大地、ちょっと話が」


 話がある、そう言おうとしたが、その声は何者かによって遮られた。


「動くな。国王の命令で貴様らを拘束させてもらう」

「あの鎧、なるほど。国王は本気みたいだな」

「大地、あれは敵?それとも味方?」

「どう見ても敵だろう。しかも見ろ。あの鎧は精鋭のみが着用できる鎧だ」


 帝国兵の鎧には三段階あり、鉄、合金、ダイヤモンドを混ぜた鉄。右にいくほど位が高く、硬い。今、目の前にいる帝国兵が身に付けているのは一番位の高いダイヤモンドを混ぜた鉄。表面がダイヤモンドにより、所々煌めいているため、見分けるのは簡単なのだ。


「しかも、どれだけいるんだよ。ざっと数えても三百はいそうだな」

「大地、どうする?時間はかかるだろうけど、やれない数じゃない」

「だ、だめ。ここは私の家。こんな大勢で戦ったらめちゃくちゃになっちゃう」

「だったらあんたも戦いなさい」

「イリス。それは無理だ。ガイアは俺が使った麻酔と痺れ薬の効果がまだ残ってる。動くことはできるが、戦力としてはイリスやイリア以下だ」

「でも相手は所詮人間でしょ。ガイアでも余裕なんじゃない?」

「あの精鋭はステータス値が一人辺り平均1000。油断は出来ない」


 ガイアが逃げないようにと使った麻酔と痺れ薬が裏目に出てしまった。ガイアが戦えたら、戦力としては十分だった。麻酔や痺れ薬を使ったことを悔やむ大地だった。目の前には精鋭。勝算は五分五分。最悪、共倒れということもあり得る。大地の額から汗が流れる。


「抵抗は無駄だ。歯向かった場合、我々は容赦なく貴様を殺す」

「大地。どうする?」


 それは大地にとって究極の決断だった。今ここで戦えば、ガイアの居場所がめちゃくちゃになってしまうだろう。ただでさえ、一人で寂しいはずなのに、その居場所すらなくなればガイアは絶望するだろう。それだけは避けたい。しかし、戦わなければ捕まるだけ。そのあとには処刑が待っているだろう。死ぬのも御免だ。考えた末に大地の導き出した答えは、


「イリア、イリア。お前達はガイアを守れ。戦闘には参加しなくてもいい。だが、自分に身の危険が迫ったと感じたら容赦なく殺せ」

「で、でもそれじゃ大地が」

「今は従え。見ていればわかる」

「大地、私のために頑張らなくてもいいんだよ。大地が死んじゃったら意味ないよ」

「安心しろ。もし、ここが壊れたら、俺がお前を引き取る」

「だ、大地ぃ」


 顔を紅潮させ、クネクネと世にも奇妙な動きをするガイア。その動きの意味を理解できない大地は、首を傾げ帝国兵の方へと向き直った。


「悪いな。話が長引いちまって。安心しろ。俺もバカじゃない。判断は間違えない」

「そうか、賢明な判断だ」

「だから、無駄な争いはせずにここから立ち去ってくれないか?」

「・・・そうか。所詮は愚かな吸血鬼」

「言ってろ」

「・・・・・総員、やつを殺せぇぇぇぇぇ」


 オォォォォォォォォォ。地面を揺るがすほどの声をあげ、三百の人間が大地めがけて進軍する。それに対し、大地は異常なくらい落ち着き、不適な笑みを浮かべる。


「愚かだな」


 そう口にした瞬間、この空間の空気が一変、押し潰されるような圧力がおおった。しかし、おおっているものなど見えない。得体の知れない何かに帝国兵は進軍の足を止める。


「な、なんだ、この空気は」

「くそ、足が動かねぇ」

「あ、ああああ、うあああああああ」


 困惑する者、恐怖を抱く者、発狂する者。様々な反応をする帝国兵だが、皆等しく感じ取ったこと。それは


「こ、恐い」

「だめだ、恐怖で足が」

「ああああああああああああああ」


 恐怖。帝国兵全員が恐怖を抱いた。誰に?言うまでもない。大地に。


「き、貴様。何をした。言え」

「必要ない。これから死ぬんだからな」


 帝国兵のもとへと歩き出す大地。一歩近づくたびに、帝国兵の顔がひきつっていく。この世の終わりを見たかのような表情には、もはや恐怖の色しかなかった。反撃、抵抗。そのすべてが無駄だと嘲笑う大地の様は、死神に等しかった。


「終わりだ」

「て、て、撤退ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」


 やっと口に出来た一言。全力で叫んだその声に、精鋭達は全力で従った。否、従うしかなかった。死を目の前にして自分が恋しくなったのだろう。逃げる際に少し、笑顔を見せた兵もいた。


「全く、とんだ腰抜け野郎達だったな」


 逃げていった帝国兵に向かって吐き捨てるように言い、戦闘終了を告げようと、イリス達の方をふりかえると、


「「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」」

「だ、大地。す、凄すぎ」


 イリスとイリアは地面に膝をつき息を乱している。ガイアの方は、膝をガクガク言わせながらなんとかたっていられる状態を保っている。


「お、おい。大丈夫か。何があった」

「大地。それは私が説明するよ」

「大地があの鎧の人に使ったのって[威圧]でしょ?あれは、相手に圧力をかける能力なの。使う魔力に比例して、かける圧力は大きくなっていくんだ」

「なぜお前が俺の威圧について知っている」

「私も使えるんだよ。威圧」


 どうやらガイアにも威圧の能力が使えたらしい。ご丁寧なことに説明まで加えてくれた。


「大地。ひとつ質問があります。どこでその能力を手に入れたのですか?簡単には手に入らないはずです」

「そうだよ、大地。どこで」

 

 イリア、イリアに責められるが正直心当たりがない。大地がスキルを手にいれる方法は、相手の血を飲む必要がある。ここ最近では血なんて飲んで・・・いた。思い出したくもない記憶。必死に隠してきた記憶。イリス達に知れれば首が吹き飛ぶだろう。このまま知らない振りを決め込み、うまく誤魔化す・・・ことは出来なかった。


「多分、私と大地が海でキスをしたときじゃない?舌を噛まれた時に出た血を飲んだから、私の威圧が使えるんだよ」

「すまん、もっと空気を読んでくれ」


 そう、海岸を散歩した時にされたディープキス。反撃のつもりで舌を噛んだときに出た血で、威圧を使えるようになった。しかし、キスをされたとなると、あの二人が黙ってない。


「「大地ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」」

「やっぱりか」

「あぁ、大地。ごめん」

「あとで覚えてろ」


 怒り狂ったイリスとイリアはところ構わず魔法を発動し続けた。紅蓮、神風、聖水、あらゆる属性魔法をぶっぱなしてくる。もちろん当たりたくはないので避ける。避ける避ける避ける。すると当然、魔法は地面に激突。そこだけえぐれてしまうがそんな程度では二人の勢いは止まらない。一心不乱に魔法を放ち続けた。


 数十分がたった。言わなくてもわかると思うが、数十分間、上級魔法を受け続けた地面はボロボロに、綺麗に植えられていた木々もかれてしまった。すべてイリスとイリアによる犯行である。


「ねぇ、これはどうしてくれるの?ここを前みたいに戻すにはたくさんの時間が必要なの。私だけだと十年はかかる。どう責任を取ってくれようか」

「はい、すいません」

「本当にすいませんでした」

「悪いな、ここ。こんなにもめちゃくちゃにしちまって」


 これからどうしていくのかを考えているのだろうか?しばらく何かを考える仕草をする。すると、何かを思い付いたように大地を見る。


「大地言ったよね。ここが壊れたら俺がお前を引き取る、って。だから、はい、私を引き取って」

「まあ、言ったことには言ったが、それは帝国兵との戦いで、だ」

「約束。ちゃんと守って」


 ほっぺをぷくぅっと膨らまし、大地の腰に抱きつく。そこでさらに上目遣い。


「うっ。わ、分かった。引き取る」

「「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」」

「やったぁぁぁ。大地、大好きぃ」


 ガイアは嬉しそうに大地に飛びかかり、イリス、イリアはそれを引き剥がそうとする。それに耐えられなくなった大地は後ろへと押し倒される。


「ズルい。私が大地に抱いてもらうの」

「いいえ、私が先です」

「いや、私だぁ」


 お腹の上でポヨポヨとはねる幼女と少女を見つめ、小さく微笑む大地であった。


 居場所を失ったガイアを引き取った大地は難しい表情をしている。


「大地、なんか顔変だよ」

「はい、そんな顔をされると気になってしまいます」

「ちょっとガイアのことでな」


 そう、大地が悩んでいるのは今後についてだ。ガイアの素性を知られるわけにはいかない。しかし、そうなるとガイアの個人情報の大半を変える必要がある。それもバレないほど細かく正確に。そして、当の本人は樹にもたれ掛かって眠りこけている。


「ったく。人が真剣に考えてるってのに」


 必死に考えている中、当の本人がなにもしないのが我慢ならなかったのかガイアのもとへと歩み寄る。ガイアとの距離が五十センチほどになったところで、しゃがみ目線を合わせる。そのままジィィィィィっとガイアの顔を見ていると


「・・・・・・・・・・よっと」


 無意識のうちにガイアのほっぺをぷにぷにとしていた。人差し指でぷにぷにと、強くしたり、弱くしたり、グリグリと動かしてみたり。そのたびに、ピクピクと動くガイアを見ているとだんだん楽しくなってきたのか、両手でほっぺたをつまみビヨーンと伸ばしてみる。


「すげー柔らかい。癖になりそうだ」

「んん、んっ。んんんんん」


 いじられるたびにピクピクと反応するガイア。ガイアが反応するたびに勢いを増していく大地の指。幼女のほっぺたをプニプニする変態が降臨したところで、二人の女神による鉄槌が下された。


「「大地」」

「ん?なんだ」

「なんだじゃないよ。何してるの?」

「何って、こいつの顔を触ってるだけだが」

「最低です。そんな幼い子供のほっぺたが良いなんて」

「「このロリコンっ」」

「はぁ、まったく」


 幼女のほっぺたをプニプニしているのを指摘され、挙げ句にロリコン扱いまでされるのを大地が黙って聞いているはずがない。ガイアのほっぺたから手を放すと、イリス達の方へふりかえる。しかし、次の瞬間、大地は一瞬の無駄もない、滑らかな動きで手を出す。イリス達のほっぺたへと。


「ひゃうっ」

「んあぁ」


 ほっぺたを触った。たったそれだけで先程まで殺気立っていた二人の吸血鬼は顔を紅潮させ黙りこんでしまった。


「・・・急に静かになったな」

「だ、大地ぃ」

「不意打ちはずるいです」

「悪かった」


 急に罪悪感が湧いてきたのか、自分のしでかしたことをふりかえる大地。幼女のほっぺたを弄び、挙げ句に二人の少女にまで手を出す始末。重たいため息をつく大地であった。


「・・・ん・・・んんん。ん?だいちぃ、何してるの?」

「あ、ああ。ちょっと今後についてな」

「ふぅぅん」


 まだ眠たそうな目で大地を見上げる幼女。ほっぺたを弄くり回していたことは内緒ということにした。


「さて、今後についてなんだが。これはどこかでステータスボードを手にいれれば解決できる」

「そうなの?」

「ああ、ステータスボードは身分証明書みたいなものだからな」

「どこでもらえるの?」

「小さい店でなければどこにでもある。値段は高いがな」


 ステータスボードは、元々身分証明書として使われていたものが、帝国兵用に改良されたもので、身分証明書と強さの二つの証明を兼ねている。


「それじゃあ、街までいくか」

「え、ちょ大地待って」

「ん?どうした?」

「いや、何でもない」

「?そうか」


 再度寂し気な表情を浮かべたガイア。しかし、今後について頭がいっぱいだった大地は、それに気付けなかった。


「これはひどいな。帝国兵の死体だらけじゃねえか」

「試練に挑んだ結果」

「大地を拘束したいがためにここまでの人間を犠牲にするなんて、人間の国王は狂ってるわね」


 帝国兵が大地を拘束するために、試練を挑んだ。その結果、精鋭が十数人、兵になりたての新米が数十人、ここの魔獣の餌食となった。


「そろそろ地上だ。崖を登るから気を付けろよ」

「「はぁぁぁい」」

「・・・・・・・・・・」


 なにも言わない幼女、ガイア。その表情は地上に近づくにつれて歪んでいく。何か思い詰めた表情に、この時の大地には見当がついていた。


 三十メートル、二五メートル、二十メートル・・・・・・十メートル、五メートル。そして、ついに大地達は地上へと出た。しかし、例外がいた。


「・・・・・・・・・・」

「あんたも早くでなさいよ」

「そうです。時間が惜しいです」


 大地、イリス、イリアの三人はすでに地上に出ている。だが、一人だけ、ガイアだけはいっこうに出てくる気配がない。


「もういい。二人とも、俺が説明する」

「説明?なんの?」

「意味が理解できません」

「・・・・・ガイアは支配者だ。帝国にいたときに本で読んだ。試練に挑み、重傷で命からがら逃げてきた冒険者は、支配者は地上までは追いかけてこないと言っている。でも、本当にそうなのか?」

「どういうこと?」

「追いかけてこないんじゃない。出来ないんじゃないか?」

「何言ってるかわかんないよ」


 大地の説明に首を傾げるイリス。イリアも同じく。ガイアだけは諦めたように足元を見て、乾いた笑顔で言った。


「正解。大地の言う通りだよ。私はここから出られない。支配者としての力が強ければ強いほどここからは出られない。だから、大地達とは行けない。ほんとは行きたかった。でも、引き取ってくれるって言ってくれた時は嬉しかったよ。ありがとう、大地。そして、さようなら」


 別れの言葉を紡ぎ、涙を堪えながら下へと戻っていく。だが、ことはそう簡単には運ばない。一人の怒声が渓谷内、試練の場に鳴り響いた。


「おいっ。何勝手に諦めてんだよ。何で誰にも助けを求めない」

「迷惑、かけるだけだから」


 怒声をあげながらどんどん近づいてくる大地に、泣きながら返答する。それを聞くや否やで大地はさらに声を荒げる。


「だったら、迷惑をかけないようにおとなしくしてろ。何があっても動くな」

「は、はい」


 親を早くに失ったガイアは、本気で怒られたことがないのだ。故に、本気で怒っている大地に、どう接していいのかわからず、ただ言われたことに従うことしか出来なかった。


「今から何をしても動くなよ」

「は、はい」


 先程までの怒声とはうってかわって、静かな声になった大地にまたもや困惑するガイア。とりあえず今は従うしかないと悟ったのか、目を閉じた。何があっても、状況を認識しないことで、動かないためだ。


「いくぞ」

「は、はい」


 次の瞬間、ガイアは驚愕した。大地がガイアの首もとに口をつけていたからだ。否、正確には歯をたてていた。


「・・・・・・・・・・・」

「いたっ。い、いたい」


 ガイアの血を異常な速さで吸血していく。急な出来事でガイアは戸惑っている。だが、大地は構うことなく吸血していく。


「あ、ああ。あぁぁああぁあ」


 小さな悲鳴も大地には届かない。声が次第に小さくなっていく。


「・・・・・・・・・っはぁ」

「うっ」


 ガイアの意識が無くなる直前で、大地は吸血を終えた。


 結果からいえば、ガイアはめでたく試練の場から解放された。それも、常人なら考えもしないぶっ飛んだ方法で。


 

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