結局医務室へ
休憩を少し過ぎて、オウムちゃんは席に戻ってきた。顔色が悪いようだ。
皆も、気にかけていたんだろう、しばらくして、お局様が声をかける。
「やっぱり調子悪いんじゃない、医務室行ったらどう?」
「そうだよ、無理しないで」
口々に心配そうな声が続く。
「指導係、連れてってやれよ」
「…こういう時は女性が付き添った方がいいんじゃないかな」
「それもそうね、ほら、行こっか」
方便でごまかしてから、罪悪感にかられる。
すみません、と力なく呟きながら、オウムちゃんは席を立った。
「大丈夫かな」
「お昼も殆ど食べてなかったのよ」
「あまり寝てないって言ってたわね」
俺が変な事を、言ったせいでは、ないだろうか。
責任を感じたが、余計に付き添うべきでは、なかったのだろうと、強引に自分を納得させ、パソコンに向かう。
やっぱり、仕事は手につかなかった。
終業時間近くなっても、彼女は戻ってこなかった。
「課長、橋詰さんは」
「あぁ、心配だなぁ。ちょっと見に行ってくれないか」
「そろそろ落ち着いてるんじゃないかしら」
「そのまま帰ってちゃんと休んだ方がいいわねぇ」
「そうだな、2人とも定時上がりって事にしておくから、辛そうだったら送ってやってくれ」
「鞄も持ってってあげてよ」
オウムちゃんの申し訳なさそうな顔が目に浮かぶようだ。
そそくさと用意をして医務室へ向かった。




