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前座 その二

登場したスキルは、あとがきで説明。

「舐めてんのかてめえ!」

青空の下、 突如響き渡る怒声。

振り返るって見ると、そこには小柄な女の子のキャラが大男に詰め寄られていた。

無論先ほどの怒声は大男からだろう。

「だ、だってそんな値段おかしいじゃないですか!?」泣きそうになりながらもしっかりとした口調で反論する女の子。

よくわからないが、朝市の値段でもめているのだろうか。そんな事を思いながら、なにをするともなしに見ていると

「ナハト、あのケンカ止めてきなさい。」

命令口調でティアがそう言うが、

「Nay.拒否する。なんで僕が命令されなきゃいかんのだ。」

パーティーリーダーでもないのに。別にリーダーだったら良い訳でもでもないが。すると今度はベルが

「 お願いします。彼女を助けてあげてください。」と頼み込んでくる。勿論、答えは決まっているが。

「Aye.了解した。」

「なんで、アタシの言葉には反抗するのに、ベルの言葉は素直に聞くのよ!?」

納得がいかないと、怒り出すティア。どうでもいいが今日はまた一段とコロコロ表情がかわるなあ。

「僕がするのは『手を貸す』ことであってそれは命令された時点で、『恩をきせる』ことになるということだ。理解する必要は無いが。」

そう言って未だ口論中の二人の方に歩いていく。

「や、やめてください!」

「うるせえ!舐めてんじゃねえぞ、この「おい、そこの大男」ああん、なんだてめえ?」

僕の呼びかけにあっさりこちらを向く男。……ふむ、なんていうか一言でいうと…山賊?だろうか。まさにやられキャラの三下。よくもまあ、こんなテンプレみたいなキャラを作ったものだ。ある意味感心する。もしかしてリアルもこんな姿なのか?

「なんだと言われてもな。ウチの姫様はケンカが嫌いでな。やめてくれると助かる。目障りだし。」

「テメエ、なんて言った?」

「バカなのか、耳が遠いのか知らんが、解りやすく言おう。サッサとどっか行け。てか、消えろ。」

丁寧かつ簡潔にまとめたところ、山賊男は肩をプルプル震わせている。?どうかしたのだろうか。

「誰が、バカじゃボケェ!!!殺すぞ!」

なぜか突然叫ぶと男は左手を降ってメニューを呼び出し何か操作する。何をする気だろう?

するとすぐに答えは出た。


【 Lv53 ゴルザから 決闘 を申し込まれました。認可しますか?

YES NO 】

というウインドウが目の前に現れる。決闘。つまりどちらかのHPを1にした方の勝ちという、もっともポピュラーなバトル方法。

何故僕が初対面の山賊 違った、ゴルザとやらに決闘を挑まれるのだろう?ゴルザの方を見ると、

「オラァ!決闘だ!さっさとyes押しやがれ!」とわめいている。

ハアァ……やれやれ面倒だなあ。

「負けたらすぐに消えろよ。」

「ケッ、いいぜ。代わりに俺が勝ったら有り金すべてよこせ!」「フン、構わないさ。」

YESを押すと、カウントダウンが〈30〉〈29〉と両者の間で点滅し始めた。

何時の間にやら周りには沢山のギャラリーが。

ゴルザは無駄に仰々しい大剣を構えるが、僕はというと。

「素手……?」

「おい、アイツ素手で戦うつもりか?無謀すぎだろ。」

そう、ギャラリーのいう通り、何も手にしていなかった。別に装備を持っていないわけではないが、

「この程度の相手に武器が必要とは思えないね。」「き、きさまあー!」

そうこうしているうちにテンカウントをきった。

……〈5〉 〈4〉 〈3〉 〈2〉 〈1〉


《START!!》


その瞬間、山賊ゴルザは大剣用突進スキル〔フレアバースト〕を使い突っ込んでくる。

「死ねやぁぁ!!」ああ、確かにマトモにくらえば布製装備の僕はかなり持ってかれるだろう。

もちろん、当たればの話だが。

「よし、始めるか。」彼が半径2メートルの領域に足を踏み入れた、途端僕の身体は行動を開始する。

まず、《見切り》スキルを使い突っ込んでくる剣先をギリギリでよけ《仙気》スキル〔オーラ〕で全能力を強化、さらに《威圧》スキルで敵を強制停止させ、その隙に相手のフトコロへ。

そのままのスピードで右手をみぞおちに突き出し《体術》スキル〔浸透撃〕をクリティカルヒット、オマケに相手が自分よりも低いレベルだったので、《鎧袖一触》が発動する。

この一連の動き、かかった時間はわずかに1.5秒。これこそが

「コンボ……〈心砕き〉」

「ぎゃあああ!?」たまらず吹き飛ばされる大男。


彼には、いや、周りのギャラリーも含め何が起きたのか理解すら出来なかっただろう。そうでないと困る。そうでないとこのコンボ生み出すのにかけた二ヶ月が無駄になってしまう。

ようやく、フラフラと立ち上がった男のHPは1。つまり。


《WINNER Nachtmart !! 》


「僕の勝ちだな。」どうやらカウンターボーナスも上手い具合に作用したらしい。正直一撃で勝てたのはラッキーだった。

「す、すげえ…」「何がどうなってるの?」「50オーバーならHPは3000以上だろっ。それを一撃で沈めるなんて……!」

周りからは驚きとの声が上がる。ま、当然だ。こんな事をホイホイできるヤツがいたら、僕だって驚くわ。

「さて、さっきした約束を覚えているな。今すぐここから立ち去れ。」「グ……」

ここまで完璧に敗北してしまっては言い訳も文句も言えないだろう。しかも悪役は完全に向こう。

ヤツは、勝っても負けてもこの場には居られない。

……まあ、僕が負けるなんて事万に一つもないけどな。


「クソが、覚えていやがれ!」

「Nay,却下だな。」

捨て台詞を残し立ち去る……えっと名前は……山賊で良いか。が門から出て行くまで監視し、ようやく、フゥと息を吐いた。

しっかし、なんで喧嘩止めるために僕が戦わないといけなかったんだろう?余計な時間を取ったな。


……?なんか忘れてなかったか?


スキル一覧

大剣スキル(アクティブスキル):大剣を装備したら使える基本剣技の一つ。

突進系統か重撃系統の技を覚える。


見切りスキル(パッシブスキル):発動条件ー敵の攻撃を知覚したとき。

相手の攻撃がどこに向かっているかが見える。


仙気スキル(サポートスキル):オーラを纏って能力を上げたり自分のHPを回復したりできるスキル。仙人というNPCからのみ習得できる。


威圧スキル(パッシブスキル):発動条件ー相手が1メートル以内にいる時。

自分よりも弱い敵の攻撃を停止させたり、強い敵のダメージを軽減させたりする。


体術スキル(アクティブスキル):素手やグローブを使った攻撃方法。

〔浸透撃〕は防御力無視で内臓にダメージを与える技。


鎧袖一触スキル(パッシブスキル):極レアなスキル。発動条件ー自分よりも弱い敵に触れた時。

触れた相手にダメージを与え続ける。ダメージ量はレベル差×150(1秒につき)



出して欲しいスキルがあれば効果と名前を教えてくださればできる限り出します。

感想待ってます。

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