表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ストレート  作者: 業平アキラ
第二章
15/63

15:少しの蒼と真っ黒

「お、伊奈実おかえり!大丈夫か?」

「伊奈実んもう大丈夫ぅー?」

「うん大丈夫。心配かけてごめん」

「ホントぉ?まだ少し顔が蒼い気がするけどぉ…」

「…え?気のせい、気のせい。全然大丈夫だから」


顔が別の意味で蒼いのは珠洲先生のせいで、

唇奪われたからげんなりしてるなんて二人に言えないしなー。


あれから先生を殴りつけて、タイミングよく洗濯機が止まったから慌ててスカートを身につけて保健室から逃げて来た。


ん?花とカオ何か少しだけ髪がくしゃってなってる?

花はメイクも朝と違う気がするし…


「なんか二人ともさっきと違う?」

「え!?こ、これはっ」

「集会が終わってからさぁ、教室戻るまでの人ごみにもまれちゃってもう最悪だったよぉ」

「そ、そうなんだよ!髪の毛とかもぐちゃぐちゃにされてさ、花なんて怒りで髪の毛逆立ってたしな?花」

「メイクも崩れちゃったから直すの大変だったのぉ。それでぇーーー」


キーンコーンーーー

三限目の始まるチャイムが響き渡って話が遮られた。


「じゃぁまた休み時間にぃ」

「じゃーな」

「うん」

程なく教科担当の先生が来て授業が始まった。


窓側一番後ろの席からはクラスの人が大体見渡せる。

それは逆を言うと振り返るなりすれば、私が見えると言う事だ。

時々分けもわからず女の子に睨まれたりする。

さっき倒れた時、どうやら珠洲ファンを敵にしてしまったみたいで…視線を前に向けるのが少し怖い。

このクラスにも珠洲ファンがいたはず。

でも、ノートを取らないと授業わからなくなりそうだしな。

前向かないと…向かないと。

ていっ!


………あれ?


みんな前向いてる…


………ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!


私……恥ずかしいっっっっ!!!


一人で何勝手に思ってたんだろう。

私は倒れただけだし。そんな状態だった人に文句なんて言わないよね。


そういえば廊下で誰にも呼び止められたり睨まれたりしなかったし。

そういうことか。

珠洲ファンのみなさん疑ってごめんなさい。

拝んでおこう。



はーよかった。

よしノート、ノート。








+++side花+++



伊奈実んさっき気づかなかったよねぇ?

ちゃんと演技しろよって言ったのに、カオのバカが変に動揺するは目は泳ぐはで、ほんと冷や冷やしたしぃ。

でも伊奈実んカオと違って目ざとい方だから髪もメイクも気づかれちゃったぁ。


まぁ、しょうがないよねぇ?

戦いには何かしらの代償が必要だとおもうの。

髪とメイクが崩れたくらい安いものっての!

このキュートな顔に傷一つ作らずを守った自分に花丸あげたいくらい♪



あれから教室に戻るまでに珠洲ファンと戦ったんだけどぉ、

この艶ぷるピンクの口から出て行く思いもよらない毒にあの子達、それはまぁーおののいて

バツの悪さに気づいて反撃してくる前に心をちょっとポッキリ折っといたんだぁ。

女の戦いですんすん泣き出すなんてまだまだ甘いってのよ。


けど中には諦めの悪い救いようの無い可哀想な馬鹿がいてぇ、力ずくで髪とメイク崩ボロボロにされたの。


そんで、ついに怒り爆発しちゃったぁ☆


そんな身の程知らずちゃんには…

泣くこともできないくらいの、真っ黒い毒喰らわせてやったわ。

ははははははははははー!



おっとぉ。もちろんメインは伊奈実んに手ぇ出すなよって言ったんだよぉ?

それが一番だもん。


ただついでにちょっとストレスも発散しちゃったけどねぇ。


伊奈実んはあの奇麗な容姿だから女子に敵意を向けられやすい。

本人は自分の容姿が原因だって気づいてないみたいだけど。

ちょっと天然?

いや、恋愛に関する経験値がさっきみたいなのに邪魔されすぎて無いのか、恋愛回路が壊れているのかわかんないけど、そこがまた可愛いのよねー。


前に流れで中学と小学生の頃の話になったんだけど、ハッキリとは言わなかったけど、伊奈実んずっと一人でいたみたいだった。

それにカオも気付いたみたいで悲しげな表情かくして聞いてた。

一年間ずっと一緒に居るけど、伊奈実んさっぱりしてて性格的な問題は全然無いし(むしろ私のほうが問題あるし笑)

そう考えたら周りに伊奈実んの味方が居なかったのが悲しくて。


だからこそ私とカオは伊奈実んの味方であの子を守らなくちゃって。


ちょっと今回は気合い入れた毒をぶちかましといたから、この件に関してはしばらく大丈夫だとは思うし。



よぉし、決めたっ!

お昼はカオにオムライスとイチゴのアイス(超高いの)買わせよぉー♪

楽しみだなぁー!

るんるん♪

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ