表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/5

太古の器 その5

アインシャークは今、浮游城で何が起こっているのか見当もつかなかった。ソーッと扉を開けると見たことも無い骸骨剣士がレイン、カエサルと一戦交えていた。





[あの剣士は何者だ?………待てよ。確か地下の宝物庫に同じような剣士の絵があったはずだ。確かご先祖様が残してくれた史料にあったはず]





アインシャークは扉を締め、地下の宝物庫へ向かった。長い螺旋階段をロウソク片手に降りて行く。






[ン?宝物庫から光が。…………誰かいるのか?]アインシャークは宝物庫の扉の前で耳を澄ませた。中は静かだった。恐る恐る扉を開ける。






[これは……………我が国の宝珠、ガントレットオーブが輝いている。鳴いているのか?初めて見る。さて、史料は…………何処にしまったか…………。オオ、これだ!これだ!]






一方、パトレシアとアドニスも城に潜入する。





護衛に呼び止められる。[待て!お前たち!面会時間は過ぎておる。それに……………]パトレシアを見てため息をつく[馬はまずいだろ、馬は。明日出直せ。ここに名前と用件。明日報告するから…………一週間位待てるか?]護衛は面会の名簿を渡す。




[そうだな。明日出直すさ。お疲れさん。アーそれから、怪しい奴はこなかったか?][アア、来たさ。お前たちがな。城に馬を入れようとした輩が][へへへ…………そうかい。ジャー行こうか?パトレシア][馬ならさっきあっちの方へ行ったぜ。それから…………馬には手綱位付けとけよ][アア、そうだな。忠告ありがとよ]アドニスは城を後にした。







困った奴だ。マー行き先は知ってるがな。どこまでも忠実な奴だ。





パトレシアはジャック・ギャザリスを見上げた。彼は城の上空を旋回していた。




[主よ。ソナタの魂は邪神に飲まれていない。たった一匹の相棒を亡くし悲しむ叫びがワシには聞こえるわ。ソナタを救う為なら邪神すら恐れぬ。その意思が、ワシを黄泉の国から連れ戻した]





アドニスがポーンとパトレシアの腹を叩いた。



[ここに居たのか。パトレシア。イヤ、黄泉の遣いか?][アドニスよ。すまぬ。神々の遣いの出るまでも無い。ここはワシに任せて欲しい][構わないが。だが、お前が朽ち果てた時には…………][わかっている。神の裁きを………]アドニスは頷いた。[行って来いよ。俺は少し寝てるから。用があったら起こせよ]






アドニスは樹にもたれ考え事をしていた。




黄泉の国から連れ戻しに来た。主を。そんな事が出来るのか?生命は。連れ戻した先に何がある?黄泉の国か?元々、生命は神々と契約を交わして産まれて来るはずだ。世界の調和を乱さないと契約をして。それが、喩え小さな生命でも、早かれ、遅かれ、契約は同じ。…………パトレシアよ。お前は俺に何を見せてくれるのか?





[さて、俺は潜入ルートでも考えますかね]






[主よ、今すぐこの国から手を引くのだ!][………お前は…………パトレシア。何故ここへ][主の在るところに相棒あり。違うか?]ジャックは空からパトレシアを確認し降りてきた。[お前を取り戻しに黄泉の国から舞い戻って来た][俺を取り戻しに?][正確には、仮面邪教僧に捕らわれた真実のジャック・ギャザリスを取り戻しに]





その頃、城内ではレイン、カエサル対、骸骨剣士の闘いがはじまっていた。宝物庫のアインシャークは光る宝珠、ガントレットオーブを見つめるのだった。






第2話 太古の器。完結。




次回、目覚めし者

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ