2/12
1
蝉が鳴き始める盛夏の頃、その少年は裏山を駆け回っていた。
神山と呼ばれるその山には、古くから近隣住民の、信仰を集める神山神社があった。
裏山というのはその神山の麓には、公立神山高等学校があるからだ。
神山高校といえば某アイスクリームを連想する人も多いだろうが、この高校とは、この物語とは何ら関係のないものだ。
神山高校、通称神高の高校二年生、学校にも慣れてきたその少年の身に、幸か不幸かその運命は降りかかる。
都会の喧騒とは全く無縁なその裏山で、童心に帰り隠れん坊をして楽しんでいたその少年は、ふと空いているはずのない蔵を見つける。
興味本位で中を覗くその少年は、何を隠そうこの神山神社の跡取り息子だったのだ。
その彼に、何の因果かその運命は降りかかる。
突如、蔵に安置されていた、得体のしれない木箱が動き始めたのだ....
少しでも『面白い』 『続きが気になる』など思いましたら、評価・ブクマ登録をよろしくお願いします! 大変励みになります!
下の☆☆☆☆☆から評価できますのでよろしくお願いします!




