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白衣の天使  作者: レムス
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第7話 黒い影②

長い1日が終わり、ようやく自宅に着いたのは、夜中の3時。


当然マリアもロイドも眠っている。


「遅くなってごめんね。」


眠っているマリアの頭を撫で、カトレアも眠ろうと立ち上がった。その時


「ママ。」


振り返るとマリアが眠そうに目をこすっている。


「ごめんね。起こしちゃった?」


ロイドを起こさないように小言で言うと、マリアはカトレアにすりより、泣き出してしまった。


「どうしたの?怖い夢でも見たの?」


聞いてもマリアは泣き続けている。


カトレアもマリアを抱きしめるが、やはりこんなときでも同じ映像が頭に浮かんでくる。


「怖い夢を見たの。真っ黒いのに追いかけられるの・・・」



マリアの一言でカトレアは意を決したのである。


「もう大丈夫だからね。ママが何とかするから・・・今日はもうイイコで寝るのよ。」



そしてカトレアは家を飛び出した。



音を立てずに、そっと新生児室の扉が開く。


そこには『白衣の天使』と呼ばれている人物が、月明かりに照らされ立っていた。

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