初めての週末と富士見屋の盛況3
お待たせしました、「超日」久しぶりの更新です。あ、本網美羅々→本網美羅亜になりました。そこんところよろしくです!
「きもいんだけど」
夜祇沼伊代はそう言った。
「じゃ、きもいやつが作った飯は食わないよな。帰ってくれ」
「は?」
は?と言われましても、あなたに対する俺の答えですよ。
「だから、迷惑や冷やかしの客は、帰ってくれ」
「何言ってんの?美羅亜がここが言いていうから来たら。あんたストーカーかなんか?」
「いや、ここの料理番だが何か、クソアマ?」
「あんた何様のつもり。あーしここに居たくないわ~」
「じゃ、帰れ」
そういって戦闘態勢に入る。富士見屋の掟は、迷惑な客は出禁にして追い払う、だ。
「なに、あんた。あーしに勝てると思ってるの?」
「あぁ。俺、強ーから」
「おい、孝介」
空勝が呼び掛けてくる。
「なんだ?」
「お前、暴れすぎんなよ」
「わかってるって。一瞬で終わらせるから」
そういい返すと、
「じゃあ、殺すなよ」
「それもわかってるって。あいつのスキルはわかってるから対抗策がごまんとある」
夜祇沼伊予 {沼}{吸収}{}
この場合、スキル{沼}{吸収}に注目するべきだろう。弾丸を打ったとしても、沼で減速させ、吸収で吸収してしまう。だが、サイコキネシスでバリアを作れば吸収されずに済む。そうやって戦えばいいのだ。
「店の外に出よう。中で戦って汚れると困る」
「いいよ。でも手加減はしないから」
そういって外に出る。
「じゃあ俺は、手加減をしてやるよ」
「なめてんのっ!?」
夜祇沼は怒りをあらわにした。
「なめちゃいないさ。ただ、俺とお前じゃ実力差がありすぎるってことだ」
「なめてんじゃないっ!」
そういうといきなり突っかかってきた。そうして近づいてきたところで、{沼}を発動した。
「計算済みだ」
サイコキネシスで浮かび俺は言う。
「なるほど、サイコキネシスね。なら、上からかぶせるだけだし!」
普通じゃ浮かせられないレベルの泥水が上から降ってくる。
「テレポート」
かわして、後ろに回りこむ。そして、「専用武器 鉄屑や粗大ゴミで作った巨大な手」をサイコキネシスで持ってくる。ンで、殴る。
「よっと」
手についたごみを払い、
「終了っと」
夜祇沼とアイアンハンマーをサイキネで店の中に入れる。
「お見事~!!実に鮮やかな手つきだったね」
本網《腐女子》がそんなことを言ってくる。
「ところで、さっき伊代ちゃんのスキル知ってるみたいなこと言ってたけど、どして?」
「テレパシーの応用」
そう答える。頷いていることから納得したようだ(実際そうだしな)。
カランカラン
また見知った顔だ。
「井華土か。何にする?」
「俺はアホンダラじゃない、富士見《わが相棒》。『漆黒の雷』だ!!」
そう井華土―――――『漆黒の雷』こと井華土守就が言った。




