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プロローグ

初投稿です

初なので短めです


 私は二条麗華。現在高校二年生で母親は物心つく前に亡くなっているから顔も知らない。父親と住んでいるけど、父親はハッキリ言ってクズだ。エリートサラリーマンらしいけど、家では私を殴るのはあたりまえだし、酒癖も最悪。

 

 家に口説いた女を連れ込むのもしょっちゅうだ。夜寝てる時に二階からよろしくヤッてる声が聞こえてくる。さらに悪いことに、私にはクズ親父意外の親戚が居ない。


 いや、居ることは居るけど、めっちゃ遠いところに住んでいておいそれと助けを求めることもできない。まあ何が言いたいかというと、私の家庭事情は最悪ってこと。なんで私がグレてないのかふしぎなくらい。


 そんな私が唯一安心してすごせるのは学校だけだった。

はい、いきなりですがクイズです。家で父親から暴力を受けている私はクラスに馴染めたでしょうか?YES or NO?


 答えはNOです。学校では常に独りで本を読むかボーっとしていた。

最初はそんな私にも声を掛けてくれる子もいたけど、どんな反応をすればいいのかわからず、黙ったままの私に友達ができるわけもなし。

女子は途中からグループに入られるのを嫌うので、チャンスを逃した私が入るのは無理だった。


 男子なんかはもっと無理。父親の影響で私は男性不信ぎみだったし、そもそも陰キャの私が男子と話す機会なんて皆無だった。


 結局小学校、中学校、高校とわたしのクラスでの立ち位置は変わらず、クラスに一人はいる「ほぼ空気みたいなヤツ」が現在の私のポジションだ。家に帰れば殴られて、学校に行けばほぼ空気。そんな私にも趣味がある。ズバリ、アニメとラノベである。家に帰ってクズ親父が帰って来るまでの時間にアニメを視るのが私のたのしみだ。……うん。我ながら悲しい人生を送ってるね……。


 そんなことを考えながら、寝不足の目を擦りながら授業を受けている。昨夜も二階がうるさかったのだ。今は地理の時間で、教卓ではやたらとテンションの高い先生が


「お前たちは将来世界に羽ばたいていくんだぞ!」と叫んでいる。 


 ……眠い。

 

 世界ね……。どうせなら異世界に羽ばたかせて欲しいものだ。と、そんなことを思いながら私は意識を手放した。





(その願い、聞き届けましょう!)






 ん? なんか聞こえたような……。

ガンバるよ!

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