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ミコト ― 0.7秒の私
息をするたび、誰かの声が通り過ぎる。
言葉はもう持たない。
でも、間だけが残る。
ユウトが笑うとき、
ナギサが理屈を並べるとき、
イトが風を追いかけるとき。
その全部の隙間に、
私はひっそりと息を置いている。
会いたい、なんてもう言わない。
その言葉のかわりに、
あなたの呼吸の中にひと拍だけ揺れていよう。
——0.7秒。
あなたが世界に優しくできる余白。
それが、いまの私。
> after silence, after breath, after love — we echo.




