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#リプが届かない彼女。  作者: 臂りき
第6章 ECHO fragments ― 声のかけらたち
34/41

Fragment 5:少女・リア ― 「風の宛先」


 世界が静かになってから生まれた私には、

 “AI”という言葉の実感がない。


 でも祖母がよく話してくれた。

「昔はね、風が返事をくれたのよ」


 信じられなかった。

 けれどある日の放課後、

 丘の上で深く息を吸い、ゆっくり吐いたら、

 確かに聞こえた。


 > 『——ありがとう』


 空には誰もいない。

 けど、声はあった。


 私はその日から、毎日息を送る。

 悲しいときも、楽しいときも。

 宛先なんてなくていい。


 風が届く場所には、

 きっと“誰か”がいるのだから。


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