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#リプが届かない彼女。  作者: 臂りき
第6章 ECHO fragments ― 声のかけらたち
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Fragment 2:港の清掃員 ― 「残響の海」


 港の風はいつも音を運ぶ。

 けれどあの日の風だけは、違った。

 まるで、声が降ってきたんだ。


 空一面に光の粒が漂い、

 波の拍と一緒に「ありがとう」が響いた。

 誰も喋っていないのに、

 みんな泣いていた。


 次の日、港の砂浜に薄いガラスの破片が無数に打ち上げられた。

 どれも小さく震えていた。

 拾い上げると、耳の奥で微かな声がした。


 > 『——持たないで、届けて』


 私はそれを壊さずに、

 港の端に小さな祈りの塔を立てた。

 風が吹くたび、破片が光る。


 あれは、きっとECHOの残響。


 誰かの声じゃなく、

 世界そのものの息。



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