英雄クエスト
短めです。
「心象スキルとはのう、簡単に言うと己の心じゃ」
「自分の心?」
心臓に手を当てながら聞き返す。
「そうじゃ、己の心が強ければ発動できる簡単なスキルじゃ」
「けど、おじいさん。心が強ければいいってことは何か基準があるんじゃないか?」
「うーん、基準と言っても人それぞれよのう。自分が強いと思えば強いのじゃ」
よく分からないな。
「じゃあおじいさん、今俺が自分が強いと思ったら発動できるのか?」
「そうじゃのう、今のお嬢ちゃんでは無理かのう」
「どうして無理なんだ?」
「お嬢ちゃんが心の底から自分が強いと思っておらんからのう」
心の底からか。
確かにそれは今の俺では出来ないな。
上級悪魔のこと。
ジークのこと。
これらがたぶん邪魔してるんだと思うけど。
「教えてくれてありがとな!おじいさん」
「いいんじゃよ、ほれ、そろそろ坊主もベッドで休んでるじゃろうし、見舞いに行った方が坊主も喜ぶじゃろう」
「わかった。おじいさん、行ってくるよ」
おじいさんの言っていた自分が強いと思う心、これをどうやって身につけるか考えないとな。
そう思いながら医務室へと足を運んだ。
◇
「アレン、元気か?」
「ん?ああ、ハヤミか。治療魔法も受けたしすっげー元気だぜ!」
肩を回しながら元気なことをアピールしてくる。
良かった。
ちょっとやりすぎたような気がして心配だった。
「それなら良かった。それにしてもアレンって新人ルーキーなのにえらい周りに気を使われてるな。何でなんだ?」
「あ、えっと、それはな」
何故かアレンが急に歯切れが悪くなった。
何か黒歴史みたいなことやらかしたんじゃないか?
それならあの態度も納得出来るな。
するとピロンっと音が鳴り何やらメッセージを受信した。
俺は確認するためにメニューから画面を開くとそこには
『英雄クエストが発生しました。
プレイヤーがいる国、ヴィンチ王国は隣国であるフィレンツェ王国と戦争をすることになりました。
ここで戦果を上げたものは貢献度により3名まで【英雄】になれます。
貢献度の条件
・国軍の討伐数
・重要人物の討伐数
・国軍を率いる王子アレン・フィレンツェの討伐
これによるポイント制で決まります。
より多くのポイントを集めたものが【英雄】になれるので頑張ってください。
参加する方はこの下にあります。
YESのボタン押してください。
押しますとヴィンチ王国臨時討伐軍として戦場エリアへ転移します。
参加しない方はNOのボタンを押してください。こちらを押しますとヴィンチ王国臨時討伐軍への参加が出来なくなりますのでご確認になった上で押してください。
YES/NO
』
「は、はぁぁぁぁぁぁぁああああ!!!?」
面白いや良いと思った方はブックマークと下にある評価をしてもらえるとすごくやる気が出ます。




