決着後
「大丈夫か?」
「大丈夫!っていってカッコつけたいところだが、流石にあの電撃くらった後じゃあ全然大丈夫じゃねぇわ」
やっぱりアレンに対してかなりのダメージを与えてたみたいだ。反省しないとな。
「それで完敗した俺に何か言いにきたのか?」
「いや、心配だから来ただけだ」
「そうか…」
ん?そういえば俺、勝ってから何か考えるんじゃなかったか。なんだっけ?
俺は少し焦げたようなアレンの顔を見ながら思いだそうとする。
「それで俺の人生初の告白はどうだったよ?」
後悔のない屈託の笑みでそう言ってきた。
そして俺は思い出す。
この勝負をする前の出来事を。
途端に顔が熱くなっていき真っ赤なりんごのような顔が完成する。
「ッ〜〜っ/////…その……えっと……悪くは…なかった…ぞ」
掻き消されそうなくらい小さな声だったが
その反応にアレンは満足そうにする。
「はは、この反応が見れただけで告白しがいがあったな!」
「ん〜、なんかからかわれてる気がする」
「からかってないからかってない」
「それならいいけどさ」
そういえばこんなに話してるけどこいつけが人だった。まずは医務室に運ばないと。
「とりあえず医務室まで運びたいから肩貸してやるよ」
「おう、ありがとな」
アレンが起き上がろうとしたところで周りにいた騎士達が慌てて駆けつけてきた。
担架を持ってきているのでアレンを運ぶためだろう。
「アレン様、医務室に運ぶための担架をご用意致しましたのでこちらにお乗り下さい」
「いや、大丈夫だ。ハヤミに連れていってもらうから気にするな」
「いえ、アレン様が怪我をしたならば国の大事になりかねませんのでどうぞ私たちにお任せ下さい」
アレンが困った顔で俺を見つめてくる。
ああ、そういうことか。
「騎士さん、俺のことは気にしなくていいのでさっさと連れていってくれて構いませんよ」
アレンが何故かショックを受けたような顔をしているがまさか俺がここまで察せれるやつだとは思っていなかったんだな。
「ご協力ありがとうございます」
何かアレンが言おうとしていたが騎士さんがこう言って半場無理やりに連れていった。
「ついに坊主も使えるようになったんじゃな」
「ひゃっ!?」
すると誰もいないはずの隣から声が聞こえ、ビクッと背筋が伸びながら驚く。
そして、自分から想像出来ないくらいの可愛らしい少女の声が出たのでさらに驚く。
「おお、驚かせてすまんのう」
そこには昨日ここに連れて来てくれたおじいさんが立っていた。
ほんとに驚いたから急に近くに現れるのはほんとやめてほしい。心臓に悪い。
「おじいさん、急に現れないでくださいよ」
「ほっほっほ」
笑って誤魔化された。
これは絶対常習犯だ。
それにしてもおじいさんが言っていた『使えるようになった』ってどういうことだろう。
「ところでおじいさん、アレンが使えるようになったって何のことなんだ?」
「それはのう、お嬢ちゃんもさっき見たと思うがのう。心象スキルのことじゃ」
ああ、あれか。ジークの『英雄スキル』と似た感じの最初に詠唱しているスキルだな。
「心象スキルって普通のスキルとどう違うんだ?」
「お嬢ちゃんは気になるのかのう」
「ああ、だってアレンはその心象スキルを使ってから身体能力が著しく上がったからな」
「お嬢ちゃんは坊主のことで世話になったしのう。特別に教えてあげるのじゃ」
こうして俺はおじいさんから新たなスキル、心象スキルを教わることになった。
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